この記事では、「沸かし太郎」を使って最短30分であったかいシャワーを浴びる方法を紹介します。
よく「沸かし太郎でもっと早くお風呂に入れないの?」という質問をいただきますが、これが一つの答えかも知れません。
「沸かし太郎」とは?
「沸かし太郎」は「お風呂の電気湯沸かし器」です。
「沸かし太郎」は工事などは必要ありません。
お風呂に「沸かし太郎」を浴槽に入れて、スイッチを入れるだけで「湯沸かし」「保温」を行ってくれる、とっても便利な「バスヒーター」です。
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沸かし太郎の使い方
基本的な「使い方」「利用イメージ」は以下の通りです。
- 朝、お風呂掃除をして、「水」を張ります。
- 「バスヒーター」を浴槽に入れて、スイッチを「ON」にしておきます。
- 温度設定ダイアルで希望の湧き上がり温度を設定します(30~45℃)
- きちんと「風呂フタ」をしておきます。
- すると夕方帰宅したときには「ほかほかのお風呂」になっています(湯沸かし→保温)
- 「バスヒーター」を「OFF」にし、浴槽から取り出してから「入浴」します。
- お風呂からあがったら、後の人のために使った分の「差し水」をして「バスヒーター」を入れてスイッチを「ON」にしておきます。(追い焚き→保温)
「沸かし太郎」のメリット・デメリット
沸かし太郎のメリット・デメリットは?
「沸かし太郎」にはたくさんの「メリット」があります。
- 湯沸かしから保温まで自動で行ってくれる(24時間風呂も可能)
- 工事が要らない
- 安全性がしっかり(漏電防止・空焚き防止・やけど防止など)
- シンプルな構造で掃除・メンテナンスが楽
- 家庭用電源だとMAXに近いハイパワー(910W)
- 水深8cmあれば使用可能(金属の部分が使っていればOK)
一方で「デメリット」もあります。
- 湯沸かしに非常に時間がかかる(200Lで5〜8時間時間前後)
→水温で環境温度で変わります。 - 浴槽に入れたまま入浴はできない
→漏電防止など安全装置は付いているがしてはいけません。
「沸かし太郎」の湯沸かし時間について
「電気で湯沸かし」を行う場合、「ガス・灯油」などに比べて、その特質(熱量)から家庭用の電力ではどうしても時間がかかってしまいます。
なので、基本はじわじわ温度をあげて、保温しておく(貯湯式)という方法になります(電気温水器も同じ)
だから、湯沸かし時間を気にしていても仕方がありません。きっちりと保温をしてくれるかということの方が重要です。
(参考)電気の瞬間湯沸かし器について
電気の瞬間給湯器のようなコピーで宣伝している商品(海外製品)もありますが、実用的ではありません。
元の水の温度をある程度上げることができるという商品になります。
水の温度・水量に大きく左右されるので「あたたかさを感じない」「冷たいまま」ということもありえます。
もちろん、手洗いなどで少しでも温度をあげたいなどという用途であれば使えると思います。
「沸かし太郎」の光熱費について
「沸かし太郎」の電気代を簡単に計算すると?
エイヤで一日約200円程度かかっているはずです。月にすると約6,000円程度になります。
消費電力だけで考えると普通の電気温水器に近い感じになるはずです。
プロパンガスに比べると安いですが、都市ガスに比べると高くなります。
(参考)沸かし太郎の光熱費目安について
【湯沸かしにかかる費用】
消費電力:910W
使用時間:6時間
電気代:145円(東京電力)
【保温にかかる費用】
1時間約4円程度
使用時間:10時間
電気代:40円(東京電力)
【合計】
1日の電気代:185円
月の電気代:5550円
上記は春・秋の使用状況です。水温や環境温度が影響しますので、我が家では、夏場は4時間程度、冬場は8時間くらいの湯沸かし時間になっています。
なので、「湯沸かし+保温」に使用する、電気代は夏場は、約140円程度、冬場は、約230円程度になると思われます。
測定器で実測した記事もありますので、よろしければ参照してください。
「沸かし太郎」を使って、最短お風呂(シャワー)に挑戦
いままで「半身浴」「足湯」ならどれくらいで使えるかを実験してきました。
今回は、「沸かし太郎」を使いもっと短い時間で入浴するために「シャワー」を使います。
シャワーだと水を効率的に使えるので、少ないお湯の量でも体を洗えるはずです。
「風呂文化研究会」による調査によると、日本人のシャワー時間(シャワーを出している時間)は、平均で、夏8分、冬10分ということです
(出典)風呂文化研究会調査資料
それに近い時間さえ浴びられればシャワーで使えることになると思います。
今回は、「沸かし太郎」「バケツ」「電動シャワー」を使って、それに近い状態を作りたいと思います。
- バケツ容量21L
- シャワー流量(3L/分)
- シャワー温度42〜43度(熱め)
バケツ容量が最大21Lで、シャワー流量が3L/分なら、約7分のシャワーが浴びれることになります。
さらに、温度を高めに設定することで(沸かし太郎なら簡単)充分温めながら、体を洗えるようにしたいと思います。
手桶ででもいいのでは?と思いがちですが、
手桶ではシャワーのようにまんべんなく体全体にお湯をあてることは難しいです。
小さめの手桶は1.5L程度なので、21Lのお湯だと14杯のお湯を浴びることができます。
また、手桶の場合、バケツの底にある最後の数リットルは汲めないというデメリットもあります。
手桶に対するポータブルシャワーのメリットは?
- まんべんなく体全体にお湯を浴びることができる。
- バケツの底のお湯も汲み取れる。
このように少ないお湯を効率的に浴びるにはシャワーが有効です。
まずは「沸かし太郎」でバケツの水を温める(約30〜35分)
まず、バケツの水を「沸かし太郎」で適温まで温めます。
ブリキのバケツ18Lにいっぱいに水を入れました(約21Lになりました)
水温は、約18度です。
「沸かし太郎」の設定温度は、最高の45度にセットします。
少し目を離している間に(約24分)で、約40度になっていました。
約35分で、設定温度の45度になりました。触ってみると熱いお風呂の温度です(非接触の温度計は便利です)
910Wの消費電力で、約35分温めたので、電気代は約12円(東京電力)になります。
そして「電動シャワー」を使ってみる
ポータブル電動シャワーを使います。
水中ポンプ・ホース・シャワーヘッドがセットになった商品です。
非常にコンパクトで、ポップなカラーのかわいいデザインです。
ただし、50度の温水で使用できるなど、本格的に使える製品です。
ホースの長さは約180cm。ポンプの底から、シャワーヘッド上部まで含めると約210cmになります。
ですので、大柄な方でも大丈夫だと思います。
スイッチはシンプル。
「オン・オフ」スイッチと、「水量モード」スイッチのみです(水流高・低)
「水量モード」:水量高:4L/分 水量低:3L/分
電源はリチウムイオンバッテリー内蔵で、充電はUSBから可能です(USB-A→USB-Cケーブル付属)
バッテリー充電灯は、低電力警告灯も兼ねています。
運転時:青、低電力警告灯:赤
付属の吸盤やフックでシャワーヘッドを固定することができます。
それでは、さっそくシャワーを使用してみます。
ポンプを水につけて、水量高モードで、スイッチをオンしてみると?
自宅のシャワーと遜色ないほどの水の勢いです。
続いて、水量低モードです。
水量高モードよりも勢いは無くなりますが、充分です。
きちんとシャワーの機能を果たせるレベルです。
それでは、水量低モードでバケツ一杯(21L)のお湯をつかって何分シャワーが浴びれるのかを検証していきます。
シャワーを使い始めて約3分経過すると、バケツの湯量は約2/3程度になりました。
そして、約7分が経過したところで、ほぼお湯を使い切りました。
例えば、こんなイメージで使えそうです。
- はじめの3分で、汗や汚れを流しながらあたたまる。
- シャワーを止めて、体を石鹸やタオルで洗う。
- 残りの4分で、洗い流す。
十分シャワーで体を洗うことができます。
今回沸かし太郎の設定温度を最高の45℃に設定したので、シャワーだけでもあたたまることができました。
シャワーの場合少し温度が下がると思いますので、高い温度設定が正解だと思います。
この電動シャワーは、一時水を止めることができる「止水バルブ」が付いているので便利です。
バルブを90度回せば水流をオン・オフできます。
回転式ですが片手で回すことができます。
だし、ポンプ自体のオン・オフではありません。ポンプ自体は動き続けています。
バッテリーは約60分間使用できるので、7分間の使用なら余裕で1週間は使えます。
しかも低残量警告灯があるので安心です。
「沸かし太郎」の上手な買い方
「沸かし太郎」は、実店舗ではホームセンターなどを中心に販売されています。また新聞やTVの通販でも販売されています。
ただし、たとえ店舗でもそこで「試す」ことは出来ないので、結局は「信頼できる店舗で買う」(店舗・大手ネットショップなど)ことがポイントになります。
「どこが安いの?」ともよく聞かれるのですが?私が調べたところでは、最低価格はどこの大手通販サイトでもほぼ同じ価格でした。
安売りはしていない印象です(価格は、下記大手ネットショップの商品リンクで確認できます)
なので、簡単です。
例えば「ポイントが貯まっている」(貯まる)とか、「納期が早い」など価格以外のところで自分にあう買い方をすればいいのではと思います。
沸かし太郎の大手ネットショップの価格
沸かし太郎で最短シャワーをするためのアイテム
電動ポータブルシャワーは、連続使用時間、ホースの長さ、止水バルブがついているかなどをチェックして購入してください。
容量が20L程度で沸かし太郎を沈められるバケツまたはミニタブが必要です。
お湯の温度を確認できる温度計があると便利です。
「沸かし太郎で最短シャワー」まとめ
- 「沸かし太郎」は、バケツ一杯の水(21L)を約35分で、温めることができた(約18度→45度)
- 「電動シャワー」を使えば、温めたお湯を使って、ほかほかのシャワーを浴びることができる。
- 今回使用した電動シャワーは、低水流モードでも実用的な水勢だった。
- 20Lのお湯で約7分のシャワーが使える(低水流モード:3L/分)
- 例えば「3分間シャワーで温まり、シャワーを止め体を洗い、4分間洗い流す」ことができる。
- その際「沸かし太郎」の温度は、冬なら43〜45度くらいの熱めの設定がおすすめ(あたたまるため)
- 7分間の使用なら1週間は充電無しでシャワーできる(さらに低電力警告灯があるので安心)
- 約35分の電力使用で約12円(東京電力)。一人暮らしなら節約に使える。
- 「止水バルブ・低電力警告灯」の付いている電動シャワーが「沸かし太郎でシャワー」に向いている。
- 「沸かし太郎」を使う時には、お湯の温度が一瞬で測れる非接触タイプの温度計があると便利。
沸かし太郎は湯沸かしに時間がかかります。
ですが「シャワー」なら約30~40分で浴びることができます。
シャワーで充分という方や、一人暮らしでお風呂は簡単にすませたい方などにおすすめです。
7分程度のシャワーでも充分にあたたまれますし、きちんと体をあらうことができます。
それでいて、水道代と電気代の節約にもなります。
興味のある方はぜひためしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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