バスヒーターの電気料金を実測してみた【沸かし太郎・湯メイクの電気代は高い?安い?】

  • URLをコピーしました!

お風呂の湯沸かし・保温ができる「バスヒーター」を使ってみたいけど、「電気代がどのくらいかかるのか気になっている」方も多いと思います。

そこで、今回は電力量・電気料金が測定できるモニター機器を使って、実際にバスヒーターで「湯沸かし」「保温」を行ったの際の「電気料金」(=電力量)を測定してみましたのでご紹介したいと思います。

目次

バスヒーターとは?

湯沸かしまでできる代表的なバスヒーター

お風呂の湯沸かし保温ができるバスヒーター

「バスヒーター」は、工事不要でお風呂に入れてスイッチを押せば、設定した温度まで、湯沸かしして自動保温してくれます。

安全回路も、備わっており「漏電」「やけど」などが防げる仕様になっています。

「沸かし太郎」では、水位以上感知、異常温度防止装置、ヒーター異常加熱防止装置、過電流防止装置、漏電防止装置などが備わっています。

我が家では、ボイラーが故障したときにバスヒーター(沸かし太郎)を購入したのですが、ボイラーが直った今でも使い続けています(すでに4年使っている)

実は、おすすめできないバスヒーターもあります。

バスヒーターの中には、「湯沸かし」ができない「低出力」なものや、安全回路がなく「事故につながり兼ねない」の危険なものがあります。

例えば、

出力の低く湯沸かしできない「保温専用」ものや、

逆に1500W超など「海外規格」で日本の家庭のコンセントにあっていないもの、

最高温度が70~100℃に達し火傷する温度まで上昇する「投げ込みヒーター」などもお風呂用として売られていいたりします。

特に45℃超の水温になるなど安全回路がないバスヒーターをお風呂で使うのは火傷のリスクがあり超危険です!

実際に、私も数回工事現場や洗車などで使っていた「投げ込みヒーター」で湯沸かししたことがあるのですが、「ボコボコ」と沸騰しているのを見たときに怖くなりすぐにやめました。

バスヒーターの使用イメージ

バスヒーターのベストセラーである「沸かし太郎」の「基本的な使い方」「使用イメージ」は以下の通りになります。

  • 朝、お風呂掃除をして、「水」を張ります。
  • 「バスヒーター」を浴槽に入れて、スイッチを「ON」にしておきます。
  • 温度設定ダイアルで希望の湧き上がり温度を設定します(30~45℃)
  • きちんと「風呂フタ」をしておきます。
  • すると夕方帰宅したときには「ほかほかのお風呂」になっています(湯沸かし→保温)
  • 「バスヒーター」を「OFF」にし、浴槽から取り出してから「入浴」します。
  • お風呂からあがったら、後の人のために使った分の「差し水」をして「バスヒーター」を入れてスイッチを「ON」にしておきます。(追い焚き→保温)
使用イメージ
①コントローラーを設置
②浴室に引き込み
③浴槽に入れスイッチON
④入浴時に取り出し
⑤付属のケースに収納

バスヒーターのメリット・デメリット

バスヒーターのメリットを紹介すると?

  • 工事がいらない
    →コンセントに差し込めば使える
  • 安全性が高い
    →漏電防止・体希望し・火傷防止など様々な安全機能搭載
  • 効率的に保温できる
    →お湯を直接温めて効率的な保温が可能
  • メンテナンス・お手入れが簡単
    →構造が簡単・ステンレス材・抗菌剤など使用も
  • お湯を翌日も再利用すれば水道代も節約できる。
    →一人暮らしの方など、節約効果大です。

一方、デメリットもあります。

  • 湯沸かしに非常に時間がかかる
    →機種や水温に影響されるが4~8時間はかかる。
  • 浴槽に入れたまま入浴できない
    →安全装置がついていますが、してはいけません。
  • シャワーが使えない
    →ただし、ポータブルシャワーを使えば可能。
  • 入浴剤が使えない
    →ただし使える入浴剤もあります(硫黄・塩分が少ないもの)
  • 湯沸かしコストが高い場合がある。
    →都市ガスのほうが安い。

このような特徴があるバスヒーターですが、実際の電気代はどのぐらいなのか測定したいと思います。

サンワサプライのワットモニターで測定

今回はサンワサプライの「ワットモニター」という測定機器を使って電力量・電気料金を測定したいと思います。

ワットモニターとは?

SANWA SUPPLY

「ワットモニター」は、家電製品とコンセントの間に入れるだけで、消費電力などが測定できるスグレモノ。

家庭用なのである程度誤差がありますが、大体の電力量を知るのに非常に便利です。

電気料金は、デフォルトでは、1Kwhあたり21円に設定されています(変更可能です)

(参考)商品詳細・価格はこちら

バスヒーターは「湯メイク」を使用

我が家には「沸かし太郎」「湯メイク」という2種類のバスヒーターがあります。

「沸かし太郎」は、シンプルなバータイプのバスヒーターでお風呂だけでなく沐浴・足湯などにも使える「多用途バスヒーター」です(安善回路などお風呂用に最適化されています)

「湯メイク」は、お風呂専用のお湯に浮かべるタイプで、循環クリーナーを装備した「高機能タイプ」です。

今回は「湯メイク」で測定してみます。

沸かし太郎とW数がほぼ同じですが、保温時はクリーナー用の循環ポンプ分電気代がアップしているはずです (より厳しい条件)

(参考)商品詳細・価格はこちら

また「バスヒーター」での湯沸かし・保温には「風呂フタ」はマストアイテムです。

今回も風呂フタを使用して測定します。

【実測】バスヒーターはどのぐらいの電気料金なのか?

バスヒーターの電気料金の測定条件

以下のような条件で測定してみました。

測定日10月中旬
気温13~20度
湯沸かし開始水温約16℃
湯沸かし設定温度約41℃(25℃上昇)
バスヒーター機種名「湯メイク」
湯沸かし時間約6時間
保温時間1時間
電気料金測定条件

【測定結果】バスヒーターの湯沸かしにかかった料金

バスヒーターの湯沸かし料金を実測

実際に、湯沸かしにかかった時間は約6時間でした。

その間に使用した電力量は5.29Kwh

これを電気料金に換算すると?

1回の「湯沸かし」にかかった電気料金は約110~約160円程度でした。

以下のような結果になりました。

1Kwhの単価21円の場合111円
1Kwhの単価25円の場合132円
1Kwhの単価30円の場合159円
単価毎の湯沸かし料金

今回の測定は秋に実施しています(10月下旬)

夏場は気温・水温が高いので半分程度、冬場は水温・気温が低いので2倍近くになると思います。

冬場、夏場も実測する予定です。またレポートします。

【測定結果】バスヒーターの保温にかかる料金

バスヒーターの保温の料金を実測

続いて保温にかかる電気料金を計測してみました。

41度の温度設定で、1時間保温した場合の電気料金になります

測定した結果、保温にかかった電力量は、0.24kWhでした。

電気代に換算すると?

41℃に「1時間保温」した料金は、約5~7円程度でした。

1Kwhの単価21円の場合5.0円
1Kwhの単価25円の場合6.0円
1Kwhの単価30円の場合7.2円
単価毎の保温料金

「保温」も「湯沸かし」ほどではないですが、夏場・冬場の室温の違いで電力量・電気料金が変わります。

こちらも冬場・夏場に測定してレポートします。

他の湯沸かし機器よりも安い?高い?

バスヒーターでの「湯沸かし」は安いのか?

「都市ガス」なら、バスヒーターよりも圧倒的に安いコストで湯沸かしできます。

バスヒーターは「湯沸かし」の点では光熱費が安いとは言えません

200Lの水を20℃上昇させる目安料金
  • 都市ガスは、約55~100円程度
  • プロパンガスは、約150~200円程度。
  • 電気(バスヒーター)は、約90~130円程度。

※200Lの水を約20℃程度水温を上昇させる参考値です。
※単価で大きく変更するので、あくまでも参考です(参考サイト:enepiSumilenaエネチェンジなど)
※バスヒーターの料金目安は、今回の実験結果に20℃上昇の比率を用いて計算。

このように、バスヒーターは「湯沸かし」は得意ではありません(湯沸かしに時間もかかる・電気料金も安くはない)

ですが、「保温」となると違います!

「保温」は安いのか?→超安いんです!

バスヒーターは「保温」が超得意です。

今回の計測では、1時間に5~7円と非常に安く保温できました。

ガスの自動保温時の参考となる数値がWeb上で見つからなかったのですが、個人的な経験値だとおそらく十円~数十円はかかると思います。

自動保存にしているガス料金が高くなると実感している人も多いのではないでしょうか?

(参考)ガスの自動保温の料金概算(クリックして下さい)

2時間自動保温した場合のガス使用量を実測したことがあります。

自動保温している時のガスメーターの変化を計測すると0.1(m3)程度でした。

LPガスの全国平均単価に照らし合わせると、約70円くらいになります。

なので、1時間の自動保温では約35円前後程度だったと思われます。

都市ガスの場合は、半値くらいだと考えると、それでも18円くらいかかっていると思われます。

※実際には、その他のガス機器の影響などもあるのであくまでエイヤ(概算)の値です。

バスヒーターで保温を行うと以下のようなメリットがあります。

バスヒーター保温の特徴
  • お風呂の水を直接あたためているので効率的
    →長いパイプを通ることも無いですし、浴槽も同時にあたたまるので冷えにくくなっています。
  • いつでも最適温度になっている。
    →電気制御なので細かい制御が可能です。細かく制御してもロスがない。
  • 水道代も節約できる。
    →保温時や追い焚き時に、差し湯をする必要もないので、水道代も節約できます。

バスヒーターは、どんな方法が一番節約できる?

一番節約できるのは、翌日もお湯を利用すること

お風呂にかかる水道代は、200Lの浴槽に貯めるだけで20~40円かかります。

バスヒーターなら、再加熱の時に「差し湯」をする必要はありません。

もし翌日もお湯はりをしない場合は、水道代が大きく節約できます。

「湯メイク」のような浄化フィルター付きのバスヒーターや、「匂いやぬめりを抑えるグッズ」を利用すれば、2日目でも全然大丈夫です。

都市ガスなら、バスヒーターを保温専用に使うのもおすすめ

都市ガスのボイラーがあるご家庭なら、湯沸かしは都市ガスで、保温はバスヒーターで行うのもいいと思います。

特に、差し湯で保温する場合は水道代もかかるのでバスヒーター併用で節約できます。

まとめ 結局バスヒーターは節約に向いているのか?

バスヒーターは「湯沸かし」は得意ではありません(時間・料金)

ですが、「保温」や「水道代」を考慮すればかなり節約できる商品と言えます。

一人暮らしの方などは、お湯の再利用をすれば水道代も考慮すれば大幅に節約できます。

そして何より「バスヒーター」をおすすめしたいのは、いつでもお風呂に入れるようにしておきたいという「お風呂好き」の方になります。

バスヒーターがあれば、「24時間風呂」だって実現できますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次