サッカー少年を持つママたちには悩みがあります。
それは「嫌なニオイ」です。
例えば、あのシューズ・靴下・すね当ての我慢できないほどの「ニオイ」です。
特に小学生の男の子は自分のニオイなんて気にしません。
だから、自分ですすんでニオイ対策なんかしないので「激臭化」します。
お手上げ状態になっているママも多いのではないでしょうか?
私はサッカーコーチを16年つづけていますが、「臭さ」「ニオイ対策」は保護者のお母さんたちの会話の定番のネタみたいになっています。
個人的に「ニオイ対策」は、
- 「ニオイが発生する仕組みを理解」
- 「小学生の男の子の特性を理解」
- 「その上で消臭アイテムの活用」
といった全方位的に実施し生活習慣を改善していく必要があります。
子どもの性格や環境によっても大きく変わりますので、色んな視点から対策方法を紹介してみたいと思います。
サッカーコーチとして得た情報や、子ども3人のニオイ対策した経験、サッカーチームでシューズなどの用具を管理する「ホペイロ」さんから教えてもらった考え方を元に紹介します。
サッカー少年のニオイ問題とは?
小学生でも女の子はニオイに敏感で対策する子が多いのですが、残念ながら男の子は違います。
10人いたら9人は大変なことになっている印象です!
色んなものが激臭!
では、特に何が臭いのかというと?
- スパイク
- 靴下
- すね当て
- ユニフォーム
- バッグ
- 足・体・頭
頭から足先まですべてです!
練習や試合から返ってくると、ほぼすべてが臭くなってきます。
洗濯が地獄!
サッカーチームにでは「平日4日練習」で「週末は試合」というところが多いです。
お母さんは「ほぼ毎日」靴下やユニフォームなどを洗濯することになります。
しかも、深夜まで洗濯したり乾燥させたりしているのに「ニオイが落ちていない」こともあります・・・
お母さんは毎日汚れ・ニオイ・菌と戦っているのです。
だけど対策方法がわからない・効かない
ほぼ毎日洗濯したりニオイについて悩んでいるのですが、明確な対策方法を見いだせずに「お手上げ」状態になっている方もいます。
「あれがいい」と聞いて試し、「これがいい」と聞いて購入。
でも満足できないという方も多いのではないでしょうか?
こんな場合は「ニオイ」や「子どもの特性」について整理すれば、最適な対策方法が見えてくることがありますので、ぜひチェックしてみてください。
そもそもニオイの原因とは?
ニオイの原因は?
汗が臭うと思っている方も多いのですが違います。
ニオイの原因は「雑菌」です。
つまり菌やバクテリアが原因なんです。
雑菌は皮膚についている「汗・皮脂・あか・角質」などを餌としながら増殖します。
そしてニオイは雑菌がそれらの餌を食べて分解するときに生まれます。
つまりニオイの原因は、雑菌の排泄物のニオイとも言えます。
ニオイの原因物質は「酢酸」(酸っぱい匂い)「イソ吉草酸アルデヒド」(納豆のニオイ)などです。
靴や足はなぜ「超臭い」のか?
1. 足裏は汗っかきで湿気が逃げにくい
体のなかで汗を多く排出する場所は、「額」「手のひら」「わき」「足裏」の4か所です。
中でも足裏は1日にコップ約1杯分の汗をかくと言われています。靴下や靴で覆われているため、湿気が逃げにくく、汗が乾燥しにくい環境です。
常に蒸れた状態が続くため、雑菌が繁殖しやすい環境となります。
2. 足裏は角質が多く、雑菌のエサとなる
足裏は角質層が他の部位よりも多く(10倍以上)、雑菌のエサとなる角質や垢も大量に存在します。
さらに、靴の中は高温多湿でエサが豊富という、雑菌にとって活動や繁殖に最適な状態です。
3. 靴は洗いにくく、雑菌が潜みやすい
また靴は、
- 洗う頻度が少ない
- 洗いにくい
- 汚れの取りにくい部分がある
などの理由から、雑菌を取り除くことが難しいと言えます。
結果、靴の中の環境は「アマゾン」のような状態
NHKのある番組では、靴の中の環境を「アマゾン」の環境と上手に例えていました。
対策としては、高温多湿で動植物の生育に適したまるでアマゾンのような環境を「砂漠化」(乾燥)して、雑菌の繁殖を抑えること有効ということです。
(参考)なぜ足から納豆のニオイがする?
また、足や靴から納豆のようなニオイがするのは、大豆を発酵させてつくる納豆にも含まれている「イソ吉草酸アルデヒド」を雑菌が作り出すからです。
小学生の男の子のニオイの原因は?
上記のようなニオイの発生のメカニズムと、小学生の男の子の「精神発達段階」を理解しておけば「ニオイ対策」がしやすくなります。
一般的に小学生の男の子は?
小学生の男の子はちゃんとボディケアできない!
- お風呂でちゃんと髪・体・足を洗っていない。
- 運動後でも汗を拭かない(そもそもハンカチもってない)
- 汗をかいても着替えない。
- 同じ靴ばかり履く。
ボディケアしてないので雑菌が増えてしまう!
小学生の男の子は、ニオイに嫌悪感が少ない!
- 自分のニオイに気づいていない。
- 他人のニオイにも鈍感。
- 実は臭いニオイが好きなのでは?
→練習後に他人の足や靴を嗅いではしゃいでいる・・・
ニオイに嫌悪感が少ないのでニオイ対策をするわけ無い!
運動後にケアする気力や体力が残っていない!
小学生の男の子は全力で遊んだあとは「バタンキュー」です。
「バタンキュー」とは「バタン」と倒れて「キュー」とそのまま寝てしまうことです。フラフラのグロッキー状態のようなイメージです。
我が家の小学生はクルマやソファーに座ったらすぐに寝てしまいます。お風呂で眠っていることもしばしばです。
つまり、小学生の男の子は、
体力・気力がゼロになるまで遊ぶのでニオイ対策ができない!
本当は、ボディケアや道具のケアをするように「しつけ」たいところです。
ですが、「運動も睡眠も成長の大事な要素」なので親としては悩ましいところです。
我が家では、子どもの成長段階を見ながら徐々に良い習慣を覚えさせるようにしました。
小学校高学年からは、眠くてもボディケア・道具のケアをしてから睡眠や遊びに移るように促していきました。
(参考)良い習慣がみにつく「ガスリーのコート」とは?
「ガスリーのコート」とは、行動心理学の有名な実験から実証されている習慣形成のひとつの方法です。
簡単に言うと、悪い習慣が発生した場合は、「すぐに少し前に巻き戻して正しい振る舞いを練習」することで、良い習慣や行動連鎖を効率的に形成するものです。
例えば、帰宅してコートを脱ぎ散らかして遊んだ時は、その時点で「玄関を開けて、ただいまを言うシーン」に巻き戻してコートをかける一連の動作をトレーニングすることで効率的に良い行動を習慣化していくというものです。
叱るのでもなく、何かを買ってあげるのでもありません。
「もう一回やり直してみよう!」と言ってそのシーンを繰り返し、できたら褒めてあげるだけです。
なのですぐに取り込むことができます。
大学の児童心理学で学んだのですが、色々な場面で使えています。
小学生の男の子は全方位の対策が必要
以上のように、
- ニオイのは原因は雑菌である
- 小学生の男の子はニオイ対策しない
ということを理解したうえで、ニオイ対策をするべきです。
なので、私が考えるニオイ対策の方向性は?
▼
- 消臭だけでなく雑菌を減らすためのアイテムの活用。
- 小学生の男の子でもできる簡単なニオイ対策を取り入れる。
- それらを生活習慣に取り入れニオイ対策の好循環をつくる。
それでは具体的な対策を紹介していきます。
ニオイ対策具体案【肌着・靴下】
靴下は裏返して洗濯するとニオイが取れやすい
ひどいニオイの場合は靴下は裏返して洗濯することをおすすめします。
靴下の内部の角質などを洗い落とすことができるので、雑菌の繁殖を防げます。
靴下の表側の汚れがひどい場合は「ウタマロ」石鹸などで汚れを落としたあとに、裏返して除菌洗剤を使って洗濯機で洗うのがおすすめです。
抗菌防臭加工の靴下を選ぶ
「抗菌防臭加工」の肌着・靴下・タオル・ハンカチを選ぶこともニオイや雑菌を減らす一手です。
なかでも「SEKマーク」(抗菌防臭加工)という認証済みの商品なら安心して選ぶことができます。
ニオイ対策具体案【シューズのケア】
まず、小学生は手入れがしやすい「人工皮革」のスパイクやトレーニングシューズを選んだほうがいいです。
「天然革」のスパイクはクリーナーやクリームをつかって手入れする必要があります。
ケアの流れやポイントは以下の通りです。
小学生でもスパイクのケアが癖付けができるとほとんど匂わなくなります。
練習や試合後すぐにブラシを使って土・芝・ゴミ・汚れを簡単に落とします。
100円ショップのものでいいので、シューズケースに入れておきます。
履いたあとなら「ファブリーズ」のような湿式のスプレータイプでOK。
靴によってはシミや劣化のおそれもあるので少しずつ試します。
さらに履く前に「グランズレメディ」(パウダー)を使っておくのも効果的です。
偽物もあるので正規保証書のついたものを選んでください。
「グランズレメディ」は白いパウダー状の粉を付属のスプーンでシューズに入れて、つま先をトントンとして足先まで行き渡らせるのがコツです。
そのまま履いていると白い粉は無くなります。
シューキーパーをつかって型崩れ防止と乾燥を促進させます。
100円ショップのもので大丈夫です。
シューズハンガーなどで風通しのいいところに干して乾燥させます。
シューズドライヤーがあれば翌日の試合でも安心です(約2~3時間くらいで乾燥できます)
シューズドライヤーは「オゾン脱臭」ができたり、夜間に「静音運転」ができるタイプがおすすめです。
泥の中で使用したり、汚れやニオイがひどくなったら40℃以下のぬるま湯でやさしく手洗いします。
できるだけ靴専用のシャンプーを使ったほうがいいです(革専用柔軟剤入りなど工夫がされています)
漬け置きしたり、洗濯機を使って洗ったり、脱水するとスパイクが痛みますので要注意です。
- 靴紐やインソールを外す(外せない場合もあり)
- ぬるま湯で靴専用シャンプー・スポンジ・ブラシを使って手洗い
→繊維部分や樹脂部分はブラシ、合成皮革部分はスポンジで洗う。 - 乾いた布などを使って水分を取りながら形を整える。
- シューズハンガーまたはシューズドライヤーで乾燥させる。
- 乾燥したらシューキーパーで型崩れ防止・乾燥促進させる。
▼
ミズノの公式ホームページでシャンプーキットの使い方を紹介しています。
(参考)人工皮革は洗わないほうがいい?
人工皮革は天然革よりも水に強いのですが、やはり湿度や水により経年劣化します。
なので、人工皮革でも洗わない方がいいと言われています。
ですが、小学生は成長期なので少なくとも半年程度で買い替えになります。
なので、水分による経年劣化よりも清潔さやニオイ防止を優先したほうがいいと私は考えます。
(参考)天然革の場合は?
「天然革」のスパイクは、基本的にクリーナーで汚れをとり、クリームを塗って保湿などのお手入れをする必要があります。
また天然革はできるだけ洗わない方がいいです(縮んだり、表皮が痛みやすい)
洗う時は、汚れた部分を中心に軽く洗い流します。
小学生には手入れが難しいかもしれませんし、ニオイも取りにくいです。
ホペイロさんから専用の溶液(オゾン水?)にドブ漬けしてニオイをとると効きましたが、家庭では無理でしょう。
ニオイ対策具体案【足や体のケア】
頭も顔もカラダすべて洗えるオールインワンソープ
頭から足先まで1つのソープでOK。
つまり面倒くさがり屋の小学生にぴったりです。
メンズビオレのONEは、泡立ちもいいので楽しく洗っています。
カラダを洗うのが楽しくなる「電動ボディブラシ」
カラダを気持ちよく洗える電動ボディブラシ(IPX7防水)です。
ロングハンドルなので汚れの残りやすい背中などもキレイに洗えます(ハンドルを取り外してもOK)
複数のブラシアタッチメントがついており、頭皮から足裏まで気持ち良く楽しく洗えます。
足の指の間までキレイに洗える「足洗いマット」
小学生の男の子は足の指の間までは洗わないと考えていたほうがいいです(笑)
石鹸をつけて足を動かすだけで洗える「足洗マット」なら子どもも楽しく使ってくれるのでおすすめです。
ボディー・フェイスシート
練習後に体全体が拭けるボディーシートを使うと効果的に汗や雑菌を取り除けます。
殺菌作用のあるシートを使えばさらに効果的です。
とても気持ちがいいので小学生の男の子でもすすんで使ってくれると思います。
小学生なら無香料でノーマルサイズのボディーシートがいいと思います。
フットクリーム
足指の間、足指の付け根、足裏全体に塗ると雑菌の繁殖を抑えてくれるクリームをおすすめです。
サラサラ感も持続しますので気持ちよく使えます。
天然成分由来のフットクリームなら家族みんなで使えます。
まとめ→おすすめ対策5選
本記事では、
- ニオイの原因が雑菌である
- 小学生の男の子や進んでニオイ対策などしない
ことを意識した上でできる具体策を紹介しました。
お子さんやご家庭の環境に合わせて試してみてください。
我が家で試したおすすめ対策ベスト5は?
- 抗菌防臭加工の靴下(SEKマーク)
- アイリスオーヤマ シューズドライヤー
- 足洗マット
- グランズレメディ
- デオナチュレ 足指さらさらクリーム
になります。
このアイテムは、小学生の男の子でもできる対策です(笑)
よろしければ参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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