Windows10付属「3D Builder」の使い方。「表札」を作ってみた。

2019年11月29日

Windows10付属「3D Builder」の使い方。「表札」を作ってみた。

この記事ではMicrosoft「3D Builder」を使った簡単なモノづくりをご紹介します。

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Microsoftの「3D Builder」(3Dビルダー)とは?

Windows10には「3D Builder」(3Dビルダー)という素晴らしいソフトが入っています。

もしも、入ってない場合でもマイクロソフトのHPからダウンロード(無料)できます。

どんなソフトなのか?

マイクロソフトの説明は以下の通りです。

Microsoft 3D Builder ダウンロードページ

3D Builder を使うと、3D オブジェクトの表示や作成、自分流のアレンジを行うことができます。 さまざまな種類の 3D ファイルをダウンロードし、豊富に用意された強力で使いやすいツールを使って編集してください。Web カメラで写真を撮って 3D にすることもできます。自分の名前をエンボス加工したり、モデルと部品を結合して新しいものを作ったりして、3D オブジェクトを自分流にアレンジしましょう。カスタマイズできるシンプルなシェイプを使って 1 から作成することもできます。

ようするに、誰でも使える、簡単な「モデリングソフト」「CAD(設計支援)ソフト」です。

簡単に言えば、「コンピュータ上で好きなカタチ(立体)を作れる」ソフトです。

 

そして「3Dプリンター」に「3D Builder」で作ったデータを送れば、現実のものとして形づくることができます。

「3D Builder」は、ソフトを立ち上げてさわって遊んでいるだけで楽しいソフトです。

ですが・・・

こんな素敵なフリーソフト(無料)なのに、私の周りでは使っている人見たことありません。

使わないのは「もったいない」ので、実際に何かを作ってみるところを紹介してみたいと思います。

 

今回は、3Dファイルをダウンロードしてアレンジするのではなく「一からモデリング」してみます。

そして3Dプリンターを使って印刷するところまでやってみます。

 

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「3D Builder」で「表札」を作ってみる!

今回の制作するアイテムは「表札」にしてみました。

家の玄関などにあるネームプレートです。施設のドアなども掲げられていたりします。

今回「3D Builder」で作ってみるイメージはこちらになります。

クラウドサービスによく使われる「雲のカタチ」にしてみます。

名前の部分は「立体的な文字」にします。

全体の大きさは実験なので、雲の部分の大きさは10cm×5cmくらい。雲の厚さは2mmくらいにしてみます。

 

それではモデリング開始!

「3D Builder」の基本的な操作方法は、マイクロソフトHPの3D Builder ユーザー ガイドで確認できます。

 

まずは「雲」の形状をつくります

「3D Builder」を立ち上げて「新しいシーン」を選択します

「0mm」「50mm」などの目盛りが書かれた「3D空間」が現れます。

この空間に図形を作り込んでいきます。

ここで、「挿入メニュー」から「円柱」を選択します。

すると、どーんと「円柱」が現れます。

この円柱を「薄型の円柱」に変形させます。

スクリーン下にある「スケール」ボタンを押してから、「X(横)、Y(奥行)、Z(高さ)」に数値を入力します。

すると「薄型の円柱」ができます。これが「雲」のモコモコの一つです。

「薄型の円柱」が出来たのですが、このままでは宙に浮いている状態です。

「移動ツール」を選択して、円柱近くの「上下方向の矢印」を「下方向にドラッグ」して移動させます。

すると、地面のところで「スナップ(吸着)」されます。

さらに「横方向」「奥行方向」も原点0mmのところに移動させておきます。

次に「オブジェクトメニュー」の「複製」をクリック。

「複製」された「薄い円柱」を「移動ツール」及び「スケールツール」で雲のモコモコになるよう配置します。

雲のモコモコ部分はできました。

ですが、雲の下の部分にスキマがあるので立方体で埋めていきます

「挿入」メニューから「立方体」を選択。

立方体の厚みは円柱と同じく2mm。大きさや位置を調整しながら雲のスキマを埋めます。

 

次にこれらの、「円柱・直方体」を「一つの図形」にします。

「すべての図形を選択」して、編集メニューの「結合」をクリックします。

さらに、このままでの直方体の部分の色が違うので、「ペイント」メニューで好きな「色」を選択します。

「オレンジ色」を選んでみました。

 

 

「立体的な名前」の部分を作る

次にテキスト(名前)を凸のカタチで加えていきます。

「編集メニュー」→「エンボス」で、テキストの部分に「好きなテキスト」を入力(今回は「豊臣秀吉」と入力)。

「ベベル」はオフのほうがキレイです。

すると、雲のカタチから、「文字の部分が飛び出た」表札ができました。

これで3Dデータほぼ完成です。

ちょっと、雲の部分が厚すぎると思ったので「編集メニュー」→「分割」を使って下の部分を切り取りました。

これで完成ということにします。

「3D Builder」対応の「3Dプリンター」がつながっていればメニューから「3D印刷」で即プリントできます。

対応していない3Dプリンターの場合は、共通ファイル形式である「STL」形式で保存し「3Dプリンター」で印刷します。

我が家の3Dプリンターは「3D Builder」未対応なのでメニュー「名前を付けて保存」から「STL」形式を選んで保存します。

できた「STL」ファイルを、「3Dプリンターのソフト」で読み込みます。

そして「3Dプリンター」のスイッチを入れてプリント開始。

1レイヤー(層)ごとに、溶かした材料を重ねながらカタチをつくっていきます。

約10分後で完成!

どうでしょうか?

ドアに貼ってみました。

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なんといっても「3D Builder」はどの「Windowsパソコンにも対応」しているソフト。

Windows10ならすでにインストールされてるんです(Windows11の方や、見当たらない方はMicrosoftホームページから無料ダウンロード)

PCユーザーなら使わないと「もったいない」です。

今すぐにはじめられ、しかも無料です。

新しい趣味にもなりますし、CADの勉強にもなるのでスキルアップにもつながります。

まずは、ソフトを立ち上げてみてください。きっと新しい世界が広がります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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