【2024年版】初心者用おすすめ3Dプリンターエントリーモデルをご紹介【予算5万円~】

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この記事では「初心者でも扱える手ごろな3Dプリンター」をご紹介します。

私が3Dプリンターをはじめた時は、アメリカからの個人輸入するしかありませんでした・・・。

現在ではアマゾンなどの大手ネットショップでカンタンに手に入りサポートも充実してきています!

個人輸入したものをはじめ、現在まで多くの3Dプリンターを使ってきた経験から、初心者が扱いやすく「予算5万円」程度から買える良質なプリンターをご紹介します。

個人的には3Dプリンターは「安全性」が重要だと思っているので、「ボックス形状の筐体のプリンター」のみご紹介します。

目次

3Dプリンターとは?

「3Dプリンター」とは一言でいえば「立体造形物を印刷する装置」です。

普通のプリンターは、書類などの「紙(平面)にインクを印刷」します。

一方、「3Dプリンター」は、インクの代わりに「樹脂などの材料を積み重ねる」ことで、平面(縦・横)だけでなく、「高さ」のある立体造形物を作り出すことができるのです。

立体造形物を印刷できる

自分で設計した形状はもちろん、ネット上にもフリーデータ数多く提供されています。

プリントボタンを押せば「欲しいものが目の前に現れる」のですから夢のような装置だと思います。

最近では価格もおさえられてきて、家庭での趣味等に利用するなど身近なものになりました。

初心者でも扱える手ごろなモデルもでてきています。

また趣味を飛び越えて3Dプリンターを新商品の試作見本や住宅などの立体パースなど仕事として活用されている方もいらっしゃいます。

作った造形物を「メルカリ」などで「ハンドメイド製品」として販売されている方もいます。

3Dプリンターの種類(初心者の選び方)

おすすめ造形方式

3Dプリンターの種類はさまざまありますが、初心者向けなのは「熱溶解積層方式」になります。

FDM(Fused Deposition Modeling)とも呼ばれます。

一言でいえば、細い線状の樹脂(フィラメント)を溶かしてノズル(インジェクター)から出しながら、縦・横に加えて高さも積み上げていく印刷方法です。

ノズルから出た溶けた樹脂は「すぐに冷えて固まる」ので、その上に「積み上げていく」ことができます。

実際に3Dプリンターで印刷するイメージはこちらです。

3Dプリントは見てるだけでも楽しい!

「熱溶解積層方式」以外の方式は、材料の取り扱いや、製造コストなどの点で初心者向きではありません。

(参考)その他の造形方式
  • 「光造形」→液体の樹脂(レジン)に紫外線を照射して硬化させ造形。
  • 「面露光」→光造形の一種で、光硬化樹脂に、プロジェクターにより面照射して造形する方式。
  • 「インクジェット」→光硬化性樹脂インクを積層して造形する方式。
  • 「粉末接着」→接着剤と材料となる粉末を交互に吹き付けて積み上げていく方式。
  • 「粉末焼結」→粉末樹脂にレーザーを照射し焼結させることで造形する方式。

おすすめ材料

リールにまかれているので取り扱いが楽

熱溶解方式の家庭用プリンターの材料(フィラメント)としては、「PLA」「ABS」が使われます。

3Dプリンター材料のことをフィラメントと呼びます。

フィラメントはどんどん進化しており、金属粉末を含んだフィラメントもあります。

初心者向けには「PLA」(ポリ乳酸樹脂)フィラメントをおすすめします。

その理由は?

「PLA」は、扱いやすくて、管理がしやすいからです。

そして何より特徴的なのは?

トウモロコシ由来の材料

PLAは「トウモロコシやさつまいも」のでんぷんを発酵・結合してつくる「植物由来のエコな樹脂素材」なんです。

「生分解性プラスチック」で土壌・水中の微生物に分解される性質をもっています。

(参考)NHK for School 生分解性プラスチック説明動画

全世界で「SDGs」への取り組みなど、プラスチックによる環境汚染が叫ばれている中、「PLA」のような持続可能型のバイオプラスチックの使用を個人単位でもしていくべきだと思います。

(参考)「SDGs」とは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals」(持続可能な開発目標)の略称。

国連サミットで採択された、持続可能な未来をつくるための全世界的な取り組み・目標です。

その中でプラスチックによる「海洋汚染・海底ゴミ問題」も大きなテーマの一つになっています。

PLAのような生分解性のあるプラスチックの使用も一助になるはずです。

(参考)外務省のSDGs 説明サイトはこちら

また「PLA」は、プリント中の匂いがそれほど気にならないなど、取り扱いが他の材料に比べて取り扱いが楽だと思います。

PLAを使って3Dプリントする時には「甘い」においがします。ただし、喚起は必要です。

おすすめ造形可能サイズ

まずは手軽にはじめられる造形サイズでOK

初心者は小さめの造形可能サイズの3Dプリンターではじめるのもいいと思います(はじめやすい)

まずは「10×10×10cm」前後でも十分だと思います。

造形可能サイズが大きくなるほど、価格が高くなり、プリンターサイズも大きく・重くなります。

十分に3Dプリンターに慣れてきてから、造形可能サイズアップを検討してください。

もちろん設置場所などが整っていれば最初から大型でも全く問題ありません。

初心者向け3Dプリンター(プレゼントにもおすすめ)

それでは初心者おすすめ3Dプリンターのご紹介です。

選んだ基準は以下のとおりです。

初心者向け3Dプリンター選定基準
  • ボックス形状の安全性・安定性が高いもの
  • 初心者でも使いやすいエントリーモデル
  • 組み立て済み・もしくは半完成品
  • はじめやすい5万円~10万円程度の価格のプリンター

ボックス形状をおすすめする理由

ボックス形状のメリット
  • ボックス形状の方が不用意なケガが防げます。
    →やけどはもちろん、ノズルや駆動装置に手が挟まれたら大怪我します。
  • ボックス形状の方が成形中の温度変化が少なくなります。
    →歪やヒケが減るので品質の高い造形が期待できます。
    →特にABSなど熱収縮の大きい素材の仕上りに大きく影響します。
  • 音も静かになる傾向があります。
    →筐体全体を金属シャシーやABSなどで覆っている場合静音になります。

軽量コンパクトな3Dプリンター

Entina mini 3D Printer

「Entina ミニ 3Dプリンター」は届いたら箱から取り出してすぐにプリントできる、初心者向けの3Dプリンターです。

幅21×奥21×高29cm、3Kgという非常にコンパクト・軽量でかわいい3Dプリンターです。デスクの脇に置いて使用できるレベルです。

「筐体」で保護されているので、ノズルでの火傷や、駆動装置で挟まれるなどのリスクが低く、お子さんと一緒に使いやすいと思います。

プリントサイズは、約10☓10☓10cmの造形物が作成可能(手のひらサイズのイメージ)

「ホットプラットフォーム」や、「冷却ファン」も搭載。歪みの少ない造形に寄与しています。

使いやすい機能も充実しており「自動レベリング」「鋼板プラットフォーム」を採用しています。

そのおかげで、レベリングの手間がかからず、造形物も取り外しやすくなります。

さらに「スマホアプリ」(Poloproint Cloud)で遠隔制御も可能です。

USB・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名Entina
モデル名mini 3Dprinter Tina2S
造形サイズ100×105×100mm
使用可能フィラメントPLA・PLA+・TPU・WOOD
プリンターのサイズ幅21×奥21×高29cm
重さ約3Kg
ソフトウェアwiibuilder(cura、simplific 3D、slicr3rと互換性)

小型で使いやすい3Dプリンター

QIDI TECH X-Smart3 3D Printer

「QIDI TECH X-Smart3」は箱から取り出してすぐにプリントできる、初心者向けの小型3Dプリンターです。

プリントサイズは、約17.5☓18☓17cm。手のひらサイズの大きさまで作れるイメージです。

COREXYアーキテクチャ構造、Klipperファームウェア、ハイフローエクストルーダーなどの採用により、最大毎秒500mmという高速印刷が可能となっています。

ノズルの駆動には、TRINAMICのTMC2209超静音ステッピングモーターの採用し動作音も抑えられています。

また造形物をプリントする土台であるビルドプレートは、「両面フレキシブル磁気HFプレート」を採用。

造形過程の密着性が高い上に、完成した造形物の剥離もしやすいタイプです。

完成したらプレートごとはずして、プレートを少し曲げれば造形物が取り外せます。

さらに、ノズルとプレートの隙間を自動で調整する「オートレベリング」も搭載しているので、レベリングの手間もかかりません。

中国のメーカーですがサポートもしっかりしているので安心です(24時間以内にメールで返信)

USB・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名QIDI TECH
モデル名X-Smart3 3D Printer
造形サイズ175×180×170mm
使用可能フィラメントPLA・ABS・ASA・TPU・PETG
プリンターのサイズ幅37×奥36×高40cm
重さ約10.5Kg
ソフトウェアQIDI slicer

アルミ合金と透明アクリル筐体の高性能3Dプリンター

Sermoon D1 3D Printer

「Sermoon D1」は、完成品なので箱から取り出してすぐに使えます。

組み立て式の仕様もあるので、購入時にはよく確認してください。

アルミ合金製のフレームと、透明アクリルで構成された箱型の安全性のが高くかっこいいデザインになっています。

筐体サイズは500 x 500 x 531 mmと大きめです(重量は約21Kg)

そのためプリントサイズはW280×D260×H310mmというかなりサイズのモデルがプリントできます。

3Dプリンターとしてはミドルクラスといったイメージですが、最初から大きなものを印刷したい初心者の方にもおすすめです。

ダイレクトドライブ方式・オールメタルのエクストルーダーを採用し、確実なフィラメントの送出が可能となっています。

それによりTPUなどゴムのような柔らかい樹脂の造形も可能になっています。

4.3インチのタッチスクリーン(英語UI)、補助レベリング(水平)、ガラスプラットフォームなど使いやすさも十分です。

データ転送は、SDカードかUSBで行います。

モデル名Sermoon D1
メーカー名Creality 3D
造形サイズW280×D260×H310mm
使用可能フィラメントPLA・PVB・TPU・PETG・ABS・ASA
プリンターのサイズ約50×50×53cm
重さ約21Kg
ソフトウェアCreality Slicer

印刷速度・印刷精度・品質にこだわった3Dプリンター

QIDI TECH X-PLUS3 3D Printer

「QIDI TECH X-PLUS3」は箱から取り出してすぐにプリントできる3Dプリンターです。

プリントサイズは、約32.5☓32.5☓32.5cm。

印刷精度は0.1mm
という高精度で大造形が可能です。

さらに、「COREXYアーキテクチャ構造」「Klipperファームウェア」「ハイフローエクストルーダー」などの採用により、最大600mm/sという高速プリントを可能にしています。

プリンターを覆うボックスは、安全性や静寂性だけではなく温度制御可能なチャンバーとして機能とします。

最高温度は65℃で、フィラメントにあわせた温度設定を行えば、歪みが少ない造形が可能です。

また造形物をプリントする土台であるビルドプレートは「両面フレキシブル磁気HFプレート」です。

完成したらプレートごとはずして、プレートを少し曲げれば造形物が取り外せます。

「オートレベリング」も搭載しているので、レベリングの手間もかかりません。

中国のメーカーですがサポートもしっかりしているので安心です(24時間以内にメールで返信)

USB・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名QIDI TECH
モデル名X-Smart3 3D Printer
造形サイズ280×280×270mm
使用可能フィラメントPLA・ABS・ASA・TPU・PETG・PET-CF・ PA12-CF・PC・Ultra PA・Nylon
プリンターのサイズ幅51×奥53×高53cm
重さ約19.5Kg
ソフトウェアQIDI slicer

大型の造形物を高速・高精度でプリント

Creality K1 Max  3D Printer

「Creality K1 Max 3Dプリンター」は届いたら箱から取り出してすぐにプリントできる3Dプリンターです。

スタイリッシュな筐体デザインは、アルミニウム合金などで構成されており高強度。

スリムに見えますが300x300x300mmの造形物までプリントすることができます。

印刷速度は、従来機種の12倍高速である最大600mm/sという高速プリントを可能にしています。

さらに印刷精度は0.1mmで「クイックヒートヒートベッド」「デュアル冷却」の効果で、歪みが少なく、精度の高いプリントを実現します。

プリント状況は「AIカメラ」でエラーを監視します(リアルタイム監視も可能)

「フレキシブルビルドプレート」の採用で、造形物をビルドプレートから簡単に外すことができます。

「デュアルハンズオートレベリング」も搭載しており正確な自動レベリングが可能です。

USBドライブ・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名Creality
モデル名K1 Max
造形サイズ300x300x300mm
使用可能フィラメントABS・ PLA・ PETG・ PET・TPU・PA・ASA,・PC・PLA-CF・PA-CF・PET-CFなど
プリンターのサイズ幅44×奥46×高52cm
重さ約18Kg
ソフトウェアCreality Print(Cura、Simplify3Dと互換性)

まとめ

3Dプリンターは、趣味の工作から仕事、お小遣い稼ぎ、副業にまで利用できます。

ぜひ、エントリーしやすい3Dプリンターで「初めの一歩」を踏み出してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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