【2023年版】初心者用おすすめ3Dプリンターエントリーモデルをご紹介【予算5万円~】

2019年12月9日

【2023年版】初心者用おすすめ3Dプリンターエントリーモデルをご紹介【予算5万円~】

この記事では「初心者でも扱える手ごろな3Dプリンター」をご紹介します。

私が3Dプリンターをはじめた時は、アメリカからの個人輸入するしかありませんでした・・・。

現在ではアマゾンなどの大手ネットショップでカンタンに手に入りサポートも充実してきています!

個人輸入したものをはじめ、現在まで多くの3Dプリンターを使ってきた経験から、初心者が扱いやすく「予算5万円」程度から買える良質なプリンターをご紹介します。

個人的には「安全性」が重要だと思っているので、「ボックス形状の筐体のプリンター」のみご紹介します。

 

3Dプリンターとは?

「3Dプリンター」とは一言でいえば「立体造形物を印刷する装置」です。

普通のプリンターは、書類などの「紙(平面)にインクを印刷」します。

一方、「3Dプリンター」は、インクの代わりに「樹脂などの材料を積み重ねる」ことで、平面(縦・横)だけでなく、「高さ」のある立体造形物を作り出すことができるのです。

自分で設計した形状はもちろん、ネット上にもフリーデータ数多く提供されています。

プリントボタンを押せば「欲しいものが目の前に現れる」のですから夢のような装置だと思います。

最近では価格もおさえられてきて、家庭での趣味等に利用するなど身近なものになりました。

初心者でも扱える手ごろなモデルもでてきています。

また趣味を飛び越えて3Dプリンターを新商品の試作見本や住宅などの立体パースなど仕事として活用されている方もいらっしゃいます。

作った造形物を「メルカリ」などで「ハンドメイド製品」として販売されている方もいます。
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3Dプリンターの種類(初心者の選び方)

おすすめ造形方式

3Dプリンターの種類はさまざまありますが、初心者向けなのは「熱溶解積層方式」(FDM)になります。

一言でいえば、樹脂を溶かしてノズル(インジェクター)から出しながら、縦・横に加えて高さも積み上げていく印刷方法です。

ノズルから出た溶けた樹脂は「すぐに冷えて固まる」ので、その上に「積み上げていく」ことができます。

実際に3Dプリンターで印刷するイメージはこちらです。

 

 

おすすめ材料

熱溶解方式の家庭用プリンターの材料としては、「PLA」または「ABS」になります。

初心者向けには「PLA」(ポリ乳酸樹脂)フィラメントをおすすめします。

3Dプリンター材料のことをフィラメント(材料を線状にしてある)と呼びます。

その理由は?

 

「PLA」は「植物由来のエコな樹脂素材」(トウモロコシなどのでんぷんを発酵・結合してつくる)だからです。

全世界で「SDGs」への取り組みなど、プラスチックによる環境汚染が叫ばれている中、「PLA」のような持続可能型のバイオプラスチックの使用を個人単位でもしていくべきだと思います。

また「PLA」は、プリント中の匂いが気にならないなど、取り扱いが他の材料に比べて楽だとおもいます(プリント中は甘いにおいがします。喚起は必要です。)

 

おすすめ造形可能サイズ

初心者は小さめではじめた方がいいです。

まずは「10×10×10cm」程度でも十分だと思います。

造形可能サイズが大きくなるほど、価格が高くなり、プリンターサイズも大きく・重くなります。

十分に3Dプリンターに慣れてきてから、造形可能サイズアップを検討してください。

 

初心者向け3Dプリンター(プレゼントにもおすすめ)

それでは初心者おすすめ3Dプリンターのご紹介です。

選んだ基準は以下のとおりです。

選定基準

  • ボックス形状の安全性・安定性が高いもの
  • 初心者でも使いやすいエントリーモデル
  • 組み立て済み・もしくは半完成品
  • はじめやすい5万円程度の価格のプリンター

ボックス形状の方が不用意なケガが防げるのでおすすめです(やけどはもちろん、ノズルや駆動装置に手が挟まれたら大怪我します)

また、温度変化も少なくなり品質も向上しやすいという利点もあります。

Entina mini 3D Printer

「Entina ミニ 3Dプリンター」は届いたら箱から取り出してすぐにプリントできる、初心者向けの3Dプリンターです。

幅21×奥21×高29cm、3Kgという非常にコンパクト・軽量でかわいい3Dプリンターです。デスクの脇に置いて使用できるレベルです。

「筐体」で保護されているので、ノズルでの火傷や、駆動装置で挟まれるなどのリスクが低く、お子さんと一緒に使いやすいと思います。

プリントサイズは、約10☓10☓10cmの造形物が作成可能(手のひらサイズのイメージ)

「ホットプラットフォーム」や、「冷却ファン」も搭載。歪みの少ない造形に寄与しています。

使いやすい機能も充実しており「自動レベリング」「鋼板プラットフォーム」を採用しています。

そのおかげで、レベリングの手間がかからず、造形物も取り外しやすくなります。

さらに「スマホアプリ」(Poloproint Cloud)で遠隔制御も可能です。

USB・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名 Entina
モデル名 mini 3Dprinter Tina2S
造形サイズ 100×105×100mm
使用可能フィラメント PLA・PLA+・TPU・WOOD
プリンターのサイズ 幅21×奥21×高29cm
重さ 約3Kg
ソフトウェア wiibuilder(cura、simplific 3D、slicr3rと互換性)

 

QIDI TECH X-Smart3 3D Printer

「QIDI TECH X-Smart3」は箱から取り出してすぐにプリントできる、初心者向けの小型3Dプリンターです。

プリントサイズは、約17.5☓18☓17cm。手のひらサイズの大きさまで作れるイメージです。

COREXYアーキテクチャ構造、Klipperファームウェア、ハイフローエクストルーダーなどの採用により、最大毎秒500mmという高速印刷が可能となっています。

ノズルの駆動には、TRINAMICのTMC2209超静音ステッピングモーターの採用し動作音も抑えられています。

また造形物をプリントする土台であるビルドプレートは、「両面フレキシブル磁気HFプレート」を採用。

造形過程の密着性が高い上に、完成した造形物の剥離もしやすいタイプです。

完成したらプレートごとはずして、プレートを少し曲げれば造形物が取り外せます。

さらに、ノズルとプレートの隙間を自動で調整する「オートレベリング」も搭載しているので、レベリングの手間もかかりません。

中国のメーカーですがサポートもしっかりしているので安心です(24時間以内にメールで返信)

USB・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名 QIDI TECH
モデル名 X-Smart3 3D Printer
造形サイズ 175×180×170mm
使用可能フィラメント PLA・ABS・ASA・TPU・PETG
プリンターのサイズ 幅37×奥36×高40cm
重さ 約10.5Kg
ソフトウェア QIDI slicer

 

Creality K1 3D Printer

「Creality K1」は届いたら箱から取り出してすぐにプリントできる、初心者にも使いやすい3Dプリンターです。

スタイリッシュな筐体デザインは、アルミニウム合金などで構成されており高強度。

スリムに見えますが、約22☓22☓25cmの造形物が作成可能です。

印刷速度は、従来機種の12倍高速である最大600mm/sという高速プリントを可能にしています。

さらに印刷精度は0.1mmで「クイックヒートヒートベッド」「デュアル冷却」の効果で、歪みが少なく、精度の高いプリントを実現します。

また「フレキシブルビルドプレート」の採用で、造形物をビルドプレートから簡単に外すことができます。

「オートレベリング」も搭載しているので、レベリングの手間もかかりません。

USBドライブ・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名 Creality
モデル名 K1
造形サイズ 220×220×250mm
使用可能フィラメント PLA・ABS・ASA・TPU・PETG・PET-CF・ PA1-CF・PET-CF・PC
プリンターのサイズ 幅36×奥36×高48cm
重さ 約16Kg
ソフトウェア Creality Print(Cura・Simplify3D・PrusaSlicer互換性あり)

 

QIDI TECH X-PLUS3 3D Printer

「QIDI TECH X-PLUS3」は箱から取り出してすぐにプリントできる、初心者向けの小型3Dプリンターです。

プリントサイズは、約32.5☓32.5☓32.5cm。

印刷精度は0.1mm
という高精度で大造形が可能です。

さらに、「COREXYアーキテクチャ構造」「Klipperファームウェア」「ハイフローエクストルーダー」などの採用により、最大600mm/sという高速プリントを可能にしています。

プリンターを覆うボックスは、安全性や静寂性だけではなく温度制御可能なチャンバーとして機能とします。

最高温度は65℃で、フィラメントにあわせた温度設定を行えば、歪みが少ない造形が可能です。

また造形物をプリントする土台であるビルドプレートは「両面フレキシブル磁気HFプレート」です。

完成したらプレートごとはずして、プレートを少し曲げれば造形物が取り外せます。

「オートレベリング」も搭載しているので、レベリングの手間もかかりません。

中国のメーカーですがサポートもしっかりしているので安心です(24時間以内にメールで返信)

USB・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

メーカー名 QIDI TECH
モデル名 X-Smart3 3D Printer
造形サイズ 280×280×270mm
使用可能フィラメント PLA・ABS・ASA・TPU・PETG・PET-CF・ PA12-CF・PC・Ultra PA・Nylon
プリンターのサイズ 幅51×奥53×高53cm
重さ 約19.5Kg
ソフトウェア QIDI slicer

 

Sermoon D1 3D Printer

「Sermoon D1」は、完成品なので箱から取り出してすぐに使えます。

組み立て式の仕様あるようなので、購入時にはよく確認してください。

アルミ合金製のフレームと、透明アクリルで構成された箱型の安全性のが高くかっこいいデザインになっています。

筐体サイズは500 x 500 x 531 mmと大きめです(重量は約21Kg)

そのためプリントサイズはW280×D260×H310mmというかなりサイズのモデルがプリントできます。

3Dプリンターとしてはミドルクラスといったイメージですが、最初から大きなものを印刷したい初心者の方にもおすすめです。

ダイレクトドライブ方式・オールメタルのエクストルーダーを採用し、確実なフィラメントの送出が可能となっています。

それによりTPUなどゴムのような柔らかい樹脂の造形も可能になっています。

4.3インチのタッチスクリーン(英語UI)、補助レベリング(水平)、ガラスプラットフォームなど使いやすさも十分です。

データ転送は、SDカードかUSBで行います。

モデル名 Sermoon D1
メーカー名 Creality 3D
造形サイズ W280×D260×H310mm
使用可能フィラメント PLA・PVB・TPU・PETG・ABS・ASA
プリンターのサイズ 約50×50×53cm
重さ 約21Kg
ソフトウェア Creality Slicer

 

 


 

3Dプリンターは、趣味の工作から仕事、お小遣い稼ぎ、副業にまで利用できます。

ぜひ、エントリーしやすい3Dプリンターで「初めの一歩」を踏み出してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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