Windows無料3Dモデリングソフト「3D Builder」の使い方→「トング」を作ってみた。

Windows無料3Dモデリングソフト「3D Builder」の使い方→「トング」を作ってみた。

2020年5月18日

この記事ではMicrosoftの無料3Dモデリングソフト「3D Builder」を使った簡単なモノづくりをご紹介します。  

今回は野菜をスライスするときに便利な「スライサーガード」(トング)を作ってみました。

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Microsoftの「3D Builder」(3Dビルダー)とは?どんなソフト・アプリ?

Microsoftでは、Wndows用に「3D Builder」(3Dビルダー)という素晴らしいフリーソフト(無料)を提供しています。

WIndows10はプリインストールされていましたが、Windows11はプリインストールされていません

Windows11のパソコンを買って「3D Builderがない!」と探している方もいるようですが・・・、大丈夫です。

インストールされていない場合でもマイクロソフトのHPからダウンロード(無料)して使うことができます。

「3D Builder」どんなソフトなのか?

マイクロソフトの説明は以下の通りです。

Microsoftによる3D Builderの説明

Microsoft 3D Builder ダウンロードページ

  • 3D Builder を使うと、3D オブジェクトの表示や作成、自分流のアレンジを行うことができます。
  • さまざまな種類の 3D ファイルをダウンロードし、豊富に用意された強力で使いやすいツールを使って編集してください。
  • Web カメラで写真を撮って 3D にすることもできます。
  • 自分の名前をエンボス加工したり、モデルと部品を結合して新しいものを作ったりして、3D オブジェクトを自分流にアレンジしましょう。カスタマイズできるシンプルなシェイプを使って 1 から作成することもできます

ようするに、

誰でも使える、簡単な「モデリングソフト」「CAD(設計支援)ソフト」です。

さらに簡単に言えば、「コンピュータ上で好きなカタチ(立体)を作れる」ソフトです。

  そして「3Dプリンター」に「3D Builder」で作ったデータを送れば、現実のものとして形づくることができます。

「3D Builder」は、ソフトを立ち上げてさわって遊んでいるだけで楽しいソフトです。

ですが・・・

実際に何かを3Dプリンターで作ると楽しさが倍増します!

ソフトはフリー(無料)ですし、使わないのは「もったいない」と思います。

今回は、お絵かきソフトなどで描いた「図」や、手書きで描いた「絵」をもとにして、「3D Builder」で三次元(3D)に立体化する手法で作ってみます。

そして3Dプリンターを使って印刷するところまでやってみます。  

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「3D Builder」で野菜スライサー用ガード・プロテクター付き「トング」を作る方法

キャベツ・ニンジン・玉ねぎなどを使ったサラダづくりには「野菜スライサー」は欠かせません。

最近スライス済のカット野菜がどこでも手に入り便利です。

ですが、やはり家庭でスライスしたみずみずしいサラダは美味しさが違います。

「おろしタイプのスライサー」は100円ショップなどでも手軽に手に入ります。

とても便利な道具なのですが、刃物が剥き出しになっている構造上、油断すると指を切ってしまうことがあります。

そのためケガ防止のための「ガードをする付属品がついているスライサー」も販売されていますし、「ガードする製品単体」も販売されています。

スライサーガードとは?

つかむタイプ

押さえるタイプ

ガードする製品は、大きく分けて2種類。トングのようにつかむタイプと、上からおさえるタイプがあります。

手軽に使うには「トングタイプ」。キャベツなどをザクザクスライスするには「上からおさえるタイプ」がおすすめ。

我が家のスライサーも、残念ながらプロテクター・ガードがついていません。

ということで、

今回「3D Builder」で作ってみるのは、

「野菜スライサー用のトング(プロテクター・ガード付き)」

にしたいと思います。

「3D Builder」で作ってみるイメージはこちらになります。上から見た図です(上面図) 野菜をつかみやすいように「ギザギザがあるトング」に、「指をスライサーで切らないようにするガード・プロテクター」を付けたものです。

材料であるPLA樹脂(環境持続型プレスチック)自体の「弾性力」でバネなどを入れなくても、閉じたら開くような形状に工夫しています。

それではモデリング開始を開始したいと思います!

「3D Builder」の基本的な操作方法は、マイクロソフトHPの3D Builder ユーザー ガイドで確認できます。

 

まずは上からみた形状(上面図)を描く

今回はお絵描きソフト(フリーソフトでOK)や、手書きをした「上から見た形状」(上面図)を元に簡単に3D形状を作ります。

「3D Builder」なら簡単にできるんです!イメージしにくいかもしれませんが、まずはやっていきましょう!

まず「トング」の絵(上面図)を描きます(フリーソフトでも、手書きでもOK)

色は黒にします(背景は白)

上手く書けたと思ったら、JPEGデータで保存します。

「3D Builder」で読み込みできる画像データは、JPG・BMP・PNGです。

こんな感じの絵をベースにしたいと思います。(ダウンロードはコチラ

トングを上からみた形状


  この画像データを「3D Builder」で読み込めば一瞬でトングができあがります!超簡単です!  

 

「3D Builder」で画像データを読み込んで立体化(3Dモデリング)

「3D Builder」を立ち上げて「新しいシーン」を選択します

 

広大な「3D空間」が現れます。この空間に先ほどの画像データを読み込んでいきます。

 

「挿入メニュー」→「画像の読み込み」→「(絵のデータを選択して)開く」で、読み込むことができます。

 

するとこのような3Dデータが現れました。

あれ!?トングのカタチがくり抜かれたようになっています。

でも大丈夫です。 右上の「反転」スイッチをクリックすれば正常になります。

 

あっという間に、トングのカタチの3Dデータができました。「画像のインポート」をクリックして、画像のインポートを終了します。

 

大きさを調整します。トングを選択してから、「スケール」→「X」をクリックして、長さを200mm程度にしておきます。

 

黒だと形状がわかりずらいので、「オレンジ色」に変えておきます(変えなくてもOKです) 「ペイントメニュー」→「色」→「オレンジを選択」

トングの部分はこれで完成となります!

あっという間に画像データが立体形状(3D)になりました。

やはり「3D Builder」は超簡単です!

(参考)手書きの絵を立体化

手書きした絵を元にして立体化したイメージはこちらです。

色のはっきりとしたペン(マッキー等)で絵を描いてから、上記と同様の手順で「3D Builder」に読み込みます。

こんな感じで簡単に3Dデータにできました。

子供が書いた絵でもできますので、色々と試してみてください。

こういうのってワクワクしませんか?私は楽しくて色々作ってしまいます。

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「プロテクター・ガード」の形状を追加する

ガードの形状は「円柱」を元にしてつくっていきます。「挿入メニュー」→「円柱」で円柱を描きます。

  「円柱」を選択してから、「スケール」→「X:120mm、Y:120mm、Z:2mm」と入力して、直径120mm厚さ2mmの平ぺったい円柱にします。

  「移動ツール」を選択してから、円柱の上下方向の矢印をドラッグして、円柱のを床面とピッタリ合わせておきます。

  次に、円柱を加工するための準備をします。

現在のトングは、円柱の余計な部分を、きれいにトングのカタチでくり抜くために使いたいと思います。

なので、トングを「複製」しておきます。

トングを選択してから、「コピー&ペースト」すればOKです(「CTRL+C」→「CTRL+V」) 左の方に新しいトングができました(最後に使います)

  それでは、トングのカタチで円柱をくり抜いていきます。

まず、「移動ツール」でトングを少し下方向にずらして(円柱の上も下もトングにめり込むようにして) 、トングを選択したまま「編集メニュー」→「型抜き」をクリックします。

  すると、トングのカタチの部分がくり抜かれた(型抜きされた)円柱ができました(※トングは無くなります)

  円柱の真ん中の部分は必要ありませんので、「選択」してから「削除」します。

そして、「複製」しておいたトングを「移動ツール」で型抜きされた円柱のところに移動させます。

これで、プロテクター・ガード付きのトングの3Dデータ完成です!  

 

 

トングの3Dモデルを3Dプリンターで印刷(サンプルデータダウンロード)

3Dデータができたので、3Dプリンターがあれば、簡単にトングの実物を作り出すことができます。

  • 「3D Builder」対応の「3Dプリンター」がつながっていればメニューから「3D印刷」で即プリントできます。
  • 対応していない3Dプリンターの場合は、共通ファイル形式である「STL」形式で保存し「3Dプリンター」で印刷します。

我が家の3Dプリンターは「3D Builder」未対応なので、メニュー「名前を付けて保存」から「STL」形式を選んで保存します。

できた「STL」ファイルを、「3Dプリンターのソフト」で読み込みます。

今回つくったトングの3Dデータ(STLファイル)はこちら

フリーダウンロードです(ただし、再配布等はNGです)

そして「3Dプリンター」のスイッチを入れてプリント開始。

約30分程度でできました!

これなら、指をガードしながら、野菜をつかんでスライスできそうです。

バネも効いていて、挟んでチカラを緩めれば開いてくれます。

とてもいいトングができました!

 

超おすすめ「3D Builder」。無料ダウンロードして今すぐはじめられる!

「3D Builder」なら、このようなトングなら「モデリングから印刷まで1時間程度」で簡単につくれます。

なんといっても「3D Builder」はどの「Windowsパソコンにも対応」しているソフト。

無料ですぐにダウンロードして使えるので、 PCユーザーなら使わないと「もったいない」です。

新しい趣味にもなりますし、CADの勉強にもなるのでスキルアップにもつながります。

まずは、ソフトをインストールして立ち上げてみてください。きっと新しい世界が広がります!  

 

(参考)初心者向け3Dプリンター

実際に「3Dプリント」してみたい方は、3Dプリンターが必要です。

3Dプリンターは、良いものが安くなってきていますので、買いやすくなっていると思います。

個人的には、初心者の方は以下のような基準で選ぶことをおすすめします。

  • ボックス形状の安全性・安定性が高いもの
  • 初心者でも使いやすいエントリーモデル
  • はじめやすい5万円程度の価格のプリンター

ダヴィンチ nano w

日本トップシェアの「XYZプリンティング」のコンパクトなエントリーモデルです。

なんともかわいいデザインです。

完成済みなので箱を開けカンタンなセットアップをすれば使えます。

本体は全体がカバーでおおわれているので、お子さんと使用する場合も安心です。

小学生でも扱いやすい3Dプリンター入門モデルといえます。

このモデルは「Wi-Fi対応」なので、パソコンとケーブルなつなぐ必要なく置き場所に困りません(Wi-Fi無しモデルも有)

Windows の無料の3Dソフトである「3D Builder」にも対応しています(ソフトから簡単に印刷できます)

モデル名ダヴィンチnano w
メーカー名XYZプリンティング
造形サイズ120×120×120mm
使用可能フィラメントPLA(専用)
プリンターのサイズ幅28×奥38×高36cm
重さ4.7Kg
ソフトウェアXYZmakerSuite ※3D Builderにも対応

 

VOXELAB Aries

VOXELABの組み立て済みの3Dプリンターです。

20☓20☓20cmの造形物までプリントアウトできます。

長方形(縦長)のボックス構造により、場所を取らないシンプルな形状(セミクローズド)をしています。

フィラメント検出センサー・光電センサーにより、フィラメント切れや停電などのトラブルが起きても、その後印刷を再開することができます。

4.3インチの多言語タッチスクリーン(日本語対応)が採用されており、タッチするだけの快適なコントロールが可能です。

またLEDライトの照明付きなので、造形物の取り出しやプリント状況の観察などの視認性に優れています。

さらにWi-Fi接続に対応しており、3Dデータを送信でき、また印刷工程をリアルタイムで確認することができます。

Windowsだけでなく、Macもサポートしているので幅広いユーザーが使用できます(対応Verなどは要確認)

モデル名Aries
メーカー名VOXELAB
造形サイズ200×200×200mm
使用可能フィラメントPLA・ABS・PETG
プリンターのサイズ幅406×奥416×高469mm
重さ約12Kg
ソフトウェアCura / Voxelmaker / simplfy3D

 

QIDI TECH i mates 3D Printer

QIDI TECHの組み立て済みですぐに造形を楽しめる3Dプリンターです。

26☓20☓20cmという手頃なサイズの造形物までプリントアウトできます。

オール金属フレームによる剛性や、フロントドア・トップカバーによる温度の安定化により、高い精度の印刷が可能となっています。

また造形物をプリントする土台となるビルドプレートは、磁気ビルドプレートフォームになっています。

造形物が完成したらプレートごと取り外し、少しプレートを曲げるだけで簡単に造形物を取り外すことができます。

中国のメーカーですがサポートもしっかりしているので安心です(24時間以内にメールで返信)

Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。

モデル名QIDI TECH
メーカー名i mates 3D Printer
造形サイズ260×200×200mm
使用可能フィラメントPLA・ABS・TPU・PETG
プリンターのサイズ幅56×奥45×高42cm
重さ約21Kg
ソフトウェアQidi Tech slicer

(参考)

 


  最後までお読みいただきありがとうございました。 少しでもお役に立てれば幸いです。

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