【電気料金値上げ】間違っている節電方法5選【待機電力の節電法が昔と違う!】

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コンセントを抜けば節電?

電気料金の値上げが続いています・・。

また電力供給が逼迫し電力危機が叫ばれており、近年では「電力需給ひっ迫注意報」が発令される回数も増えてきました。

ちなみに「注意報は予備率5%」、「警報は予備率3%」を下回った時に発令されます。

エネルギー資源の輸入元の多角化などは、政府や電力会社の頑張りに期待するとして、私達にまずできることは「節電」です。

今回は特に「待機電力の節電」についてご紹介します。

また、ウクライナや中東情勢で、日本のエネルギー資源の輸入価格がさらに上昇し、さらに悪化する可能性もあります。リスクにそなえるため個人でできることはやっておくべきだと思います。

目次

どの家電が電力を多く消費しているのか?

資源エネルギー庁によると、家電製品の電力消費割合(夏季・1日)は?

家電製品の電力消費割合(夏季・1日)
1位エアコン34.2%
2位冷蔵庫17.8%
3位照明9.6%
4位炊事6.5%
5位給湯6.1%
6位待機電力6.0%

※資源エネルギー庁HP(13.1kWh/世帯・1日)

エアコンなどは、熱中症対策として必要ですし、そのほか冷蔵庫・炊事・給湯なども必要な電力です。

特に6位に入っている「待機電力」に注目です。意味のない「待機電力」は無駄な電力とも考えられます。

ただし「間違った待機電力の節電法」を行っている方も多いので、今回は特に間違いの多い「待機電力」について紹介します。

待機電力の電気代は年間約6,100円

待機電力は多くの時間無駄な電力を使っている

資源エネルギー庁によると、「待機電力」の電気代は年間「約6,100円」にもなるそうです。

家族の多いご家庭や、家電を多く使っているご家庭は、もっと待機電力発生しているということです。

この待機電力を見直すだけで、年間の電気代に大きく影響がでてきます。

そもそも、なぜ待機電力が必要なのでしょうか?

主な待機電力としては「利便性」「使い勝手」を向上させるために、

リモコンを使っている家電の「操作待ち受け」や、すばやく起動するために「スタンバイ」をしているからです。

またエアコンやガス給湯器などでは「自己保守」などのために使用していなくても電力が必要です。

エアコンは内部の潤滑油を温めて保守しますし、ガス給湯器は貯湯や凍結防止などを適宜行っています。

なんでもコンセントを抜けばいい?は間違い!

コンセントを抜くは過去の節電方法

待機電力の節電のために、

『コンセントを抜いておけばいい』

のかと言うと、そういう訳ではありません。

実は、「節電につながらない」ものも多く、さらには「故障の原因」になる場合もあるので要注意です。

それでは、よくある「間違った節電」と「正しい節電」をご紹介していきます。

【間違い①】「テレビ」のプラグを抜く

今のテレビは待機電力ほぼ無し

間違った節電

昔は節約の定番として紹介されていたのですが、最近のテレビでは事情が異なります。

最近の省エネタイプのテレビは、待機電力はほぼゼロになっています。

最低限の回路にしか通電させない仕組みになっています(0.1~0.3W程度)

なので、わざわざ抜く必要はありません。

正しい節電

また、テレビの場合は「設定で省エネ」ができます。

例えば「明るさ」を少し落としたり、「電源オフ」までの時間設定を短くすることで省エネが可能になります。

寝ているのにテレビが点きっぱなしというのは「あるある」なので、効果的な省エネポイントです。

個人的にはテレビは2時間で電源オフに設定しています。

2時間あれば映画も見れますし、電源オフの前にお知らせが表示されるので全く問題ありません。

途中でボリューム調整など何か操作をすれば、その時点から2時間後ということになります。

【間違い②】「ハードディスクレコーダー」のプラグを抜く

Panasonic DIGA

間違った節電

電源プラグを抜いてしまうと、「予約録画」ができなくなります(当たり前ですが、やってしまう人もいます)

でも、プラグを抜かなくても起動設定で節電が可能です。

正しい節電

レコーダーの起動時間を短縮する「高速起動・瞬間起動」のモードをオフにすることが節電につながります。

「高速起動・瞬間起動」は、常にスタンバイの状態になっているということです。

さらに、「低消費待機」のモードが搭載されているレコーダーはそちらをオンにすると、さらなる待機電力の節電が期待できます。

個人的には、「低消費待機モード」でもほとんどストレスありません。

もしまだ設定してない方は節電チャンスですので、ぜひ確かめて実行してみてください!

例えば、私が使っているPanasonicのDIGAでは、11W→約0.15Wに節電できました。

ただし、お部屋ジャンプリンクなどネットワークを利用した機能は使えなくなります。

また、電源自動OFFまでの時間も変更可能なレコーダーでは、短めに設定すると節電になります。

我が家のDIGAでは、6時間や2時間に設定することができます。

ハードディスクレコーダーは案外つきっぱなしな場合が多いので確認してみることをおすすめします。

【間違い③】「エアコン」のプラグを抜く

設定温度1℃で変更で、約10%節電できる

間違った節電

電源プラグを抜くことは、待機電力の節電になります。

ただし、あまり抜き差しをすると壊れやすいものもあります。

それが「エアコン」「冷蔵庫」です。

頻繁に抜き差ししたり、運転後すぐにプラグを抜いてしまうと、冷媒やコンプレッサーに負担がかかってしまい故障の原因になります。

エアコンの電源プラグは、春や秋などのエアコンを使わないオフシーズンに行うのが得策です。

最新のエアコンの場合は待機電力は1W/hほどなので、ほとんど待機電力がかかっていません(電気代約19円/月)

正しい節電

エアコンの節電としては「設定温度」を意識することが大切です。

「環境省」では、夏は28℃、冬は20℃を目安とすることを推奨しています。

夏は1℃設定温度を高くすると約13%、冬は1℃設定温度を低くすると約10%の節電になるそうです。

(参考)環境省ホームページ「エアコンで節電」

個人的には

「1℃設定変更すると約10%節電になる」

と簡略化して常に意識するようにしています。

また、「エアコンはつけっぱなしがいい」という話もよく聞きますが、例えば会社や学校に行っている間や一日中ずっとエアコンをつけているのは完全に電気の無駄遣いです。

確かに、エアコンは起動して部屋の温度を調整するまでにある程度の時間と多くの消費電力を使うので、頻繁にオンオフすると電気代が高くなります。

なので、例えば1時間以上外出するならオフにするなどの目安を作っておくことがおすすめです。

もちろん、エアコン機器や環境により異なります。エアコンの取説に使い方や節電のコツが書いていますのでチェックしてみてください。

また他の冷暖房器具と組み合わせて使うことも節電につながります。

例えば、

  • サーキュレーターや扇風機などを併用する
  • 暖房能力の高いファンヒーターで一気に温めてからエアコンを使う
  • 衣類の工夫やブランケットなどで、冷暖房に頼る比率を下げる

など色々な工夫ができると思います。

【間違い④】「パソコン」のプラグを抜く

パソコンは設定で簡単に節電できる

間違った節電

デスクトップ型のパソコンもスリープ状態だと、1W程度の待機電力なので毎日使うようであっればプラグを抜く必要はないです。

抜く際はきちんとOSをシャットダウンしてから、抜くようにすべきです(故障の大きな原因です)

またプラグを抜いてしまうと、内部のメモリー用のボタン電池の消費が早くなる場合があります。

ノートパソコンについても、バッテリーが充電され続けるとしてコンセントを抜く人がいますが、最近のパソコンのは過充電防止機能がついているので抜く必要はありません。

正しい節電

パソコン・ノートパソコンは、プラグを抜くのではなく、パソコン自体の設定で節電するのがおすすめです。

ディスプレイがオフされるまでの時間や、スリープ状態になるまでの時間など細かい節電が可能ですので、「コントロールパネル」「設定」などで確認・調整できます。

特に大型のパソコンモニターを使っている方は、ディスプレイオフまでの時間を最適化すればすぐに5W~10W程度節約できると思います。

モニターは結構消費電力が高いですし、別作業やトイレの時間など無駄にディスプレイ表示されている時間も結構あります。

例えば、無操作状態でディスプレイのオフまでの時間を5分→3分などにするだけで大幅な節電が可能になる場合があります。

「AIスピーカー」なども同様で、画面を暗くしたりスケジジュールに沿って消灯したりする設定をしておくことで節電が可能になります。

【間違い⑤】「ドライヤー・アイロン・電気ケトル」のプラグを抜く

ヘアアイロンにはオフタイマーを

間違った節電

「ドライヤー・ヘアアイロン・電気ケトル」これらは待機電力を使わない家電です。

リモコンもないですし、保守回路なども組み込まれていないので、プラグを抜く必要はありません。

節電していると思って、プラグを抜いている人が多いのではないでしょうか?

正しい節電

「ヘアアイロン」を使う方は注意が必要です。

電源を入れっぱなしのヘアアイロンは無駄な電力を使っていますし、火災の危険性もあります。

ヘアアイロンによっては「切タイマー」が付いていいないタイプもあります。

その場合は「タイマー付きコンセント」を使えば「切タイマー」がない家電でも設定した時間で電源オフできるので、節電や火災のリスク低減につながります。

(参考)電源オフタイマー付きコンセント

待機電量を測定するには?

どの家電がどのぐらい電気を使っているのか測定して「見える化」することも大事です。

待機電気量を測定するには「ワットモニター」が便利です。

家電のプラグと、コンセントの間で使うだけで待機電力量が測定できます。

SANWA SUPPLY
(参考)手軽なワットモニター
楽天ビック(ビックカメラ×楽天)
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まとめ

このように待機電力量の節約のためには、「なんでもプラグを抜く」のではなく、機器によって最適な節約法を用いることが重要です。

待機電力の節電効果は?

ワットモニターで確認しながら測定しながら節約して、例えば待機電力でもし10W節約できたとすると?

待機電力は、最大24時間かかっている電力なので、10W☓24時間=240Whの節電になります。

一般的な家庭の電力使用量が13.1kWh/(世帯・1日)なので、一日に使う電力量の約2%近い節電になるということです。

その約2%が、1ヶ月・1年と影響するわけですから、電気料金の節約や、電力受給ひっ迫への貢献も少なからずできるはずです。

我が家の場合、ハードディスクレコーダーの省電力モードや、パソコンの省電力設定などで達成できるイメージです。

正確な節電知識を身に着けた上で、「ちいさな節電をコツコツと」実践していくことが大事です!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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