今はほとんど使われなくなった「雨鎖・鎖樋」(あめくさり・くさりとい)を3Dプリンターで作ってみましたのでご紹介します。
使われる家が少なくなったこともあり、品数が少ないし値上がりしています。
シンプルなデザインのものであれば、3Dプリンターで簡単にプリントできそうですのでチャレンジしてみます。
「雨鎖」(鎖樋)で雨を楽しみたい!
最近は雨が降ると、「ゲリラ豪雨・集中豪雨」など被害の心配が頭をよぎります。
昔は、梅雨の時期は、縁から外をみて雨のしずくを眺めて楽しんでいました。
庭にできた雨水の小さな川に葉っぱを浮かべて流れるのを眺めたり雨の遊び方が色々あったような記憶があります。
今回のテーマである「雨鎖・鎖樋」(あめくさり・くさりとい)は、雨水がくさりを伝わるようにして流れ落ちるのを楽しむ「縦とい」のことです。
「雨鎖」「鎖樋」は動画をみているだけで癒される気がします。
我家の「雨鎖」が経年劣化で痛んできたのですが、ホームセンターでは取扱種類が少なく、取扱があっても高額のものしかありませんでした。
「雨鎖」の生産量は減っているはずですから「種類が減り」「価格が高くなる」のはある程度しかたないのでしょう。
部品がないので普通のたて樋にリフォームするという話も耳にしたことがあります(少し残念です)
ネットでもなかなか手頃な商品が見つかりませんでした(我家では手が出ませんが10万円するものもあります)
機能性を重視するのであれば、シンプルで手頃な価格の「雨鎖・鎖樋」がおすすめです。
ユニークな「雨鎖・鎖樋」にすれば雨の日が楽しみになります。
今回は自分好みの「雨鎖」を3Dプリンターで作ってみました。
シンプルに3Dプリンターで造形しやすい「雨鎖」を設計しました
せっかく自作するので、雨水がつたうだけではなく、もっと面白くしたいなと思います。
雨が少し溜まりながら8つの穴から下に落ちていく「角型」の「桶」のような形状のものにしてみたいと思います。
CAD(今回はMODOを使用)で形状データを作成していきます。
同様に「丸型」のものも設計してみました。
「桶」のように雨をためる部分と、つなぎとめる「鎖」の部分は、別々に3Dプリントしたほうがキレイにできるので分割して設計しました。
さっそく自作の「雨鎖」を3Dプリントしてみます
「桶」の部分と「鎖」の部分を別々にプリントしたのち、接着剤でくっつけます。
そして「鎖」部分をつなげてみると?
いい感じにつながりました。
「丸型」のものも同様に3Dプリントしました。
形状はよさそうなので、大量生産していきます。
3Dプリンターで「雨鎖」の大量生産開始
「丸型」の「桶」は、8個を一度にプリントできました。
「鎖」の部分は12個を一度にプリントしました。
いよいよ実際に「雨鎖」をぶら下げてみます
「半透明」「半透明の青」で印刷したので「涼しげ」な印象です。
材料はPLAフィラメント(とうもろこし由来の環境維持型プラスチック)です。
「雨鉢」(雨をうける鉢)が行方不明なので、代わりに下に玉石を敷いて雨が土をえぐらないようにしておきました。
雨を想定して、水を上から伝わせてみると?
いい感じに雨が「枡」に溜まりつつ、穴からポトポトとしたたっていっています。
いい感じにできたと思います!
これから雨の多い時期ですが、この「雨鎖」で楽しみが一つできました。
軽量で風に弱かったので、これから設計をブラッシュアップしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント