【昇華印刷】「星柄」デザインTシャツの作り方【自宅でプリントできる】

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チームTシャツで一体感

最近、「オリジナルのTシャツ」を着ている方をよく見ます。

オリジナルの「Tシャツを安価で作ってくれる専門店」が増えましたので利用されているのだと思います。

でも実は「ご自身でも簡単に作れる」のをご存じですか?

「自分や家族用のTシャツ」「チームの練習用Tシャツ」くらいの枚数なら、自宅で簡単に作ることができます。

広告代理店の仕事の中で、イベント用のTシャツをたくさん作ってきました(スタッフ用・配布用など)

色々な印刷方法を試しましたが、個人的には一番簡単で耐久性が高いと感じているのは「昇華印刷」です。

私自身が「昇華印刷」で制作してきたものは?

  • 「サッカーチームの練習用Tシャツ」
  • 「保護者の応援着Tシャツ」
  • 「卒団式のプレゼント用Tシャツ」
  • 「マラソン大会用Tシャツ」などです。

などです。

Tシャツ以外にも、「オリジナルのキャップ」(帽子)や、「オリジナルマグカップ」なども「昇華印刷」で作りました。

様々なオリジナルグッズを「昇華印刷」で作ってきた経験から、この記事では「昇華印刷によるオリジナルTシャツの作り方」をご紹介したいと思います。

目次

おすすめのプリント方法。「昇華印刷」の特徴は?

昇華印刷のメリットは?

昇華印刷のメリットは?

「昇華印刷」とは?

ポリエステルの繊維を、直接染める印刷方法

になります。

「繊維の上にラバーなどのインクを張り付ける」方法の「シルクスクリーン」「インクジェット」「ラバー」などの印刷手法とは大きく異なります。

「昇華印刷のメリット」とは?

昇華印刷のメリット
  • 複雑なデザインでも印刷できる。
  • フルカラーで発色がいい(鮮やかな色・グラデーションも可能)
  • Tシャツの風合いが自然(インクが乗った感じはない)
  • 耐久性が非常に高い(同化している・染まっているので色落ちはありません)
  • 多品種少量生産に適している(シルクスクリーン印刷のような版代がかからない)
  • インクジェットプリンター等があればある程度簡単にはじめられる

昇華印刷のデメリットは?

デメリットはある?

逆に「デメリット」もあります。

昇華印刷のデメリット
  • 印刷できる生地が限られる(基本はポリエステル100%)
  • 印刷できる生地色は「白・淡い色」のみ
  • 多量生産に不向き
    →転写紙は1回しか使えない

ポリエステル生地しか使えないなどのデメリットはあるものの、白ベースのTシャツに色々なデザインをプリントしたい人なら、超キレイで耐久性のあるTシャツができるので、

昇華印刷は超おすすめ

ということになります。

昇華印刷が使われているものは?

ユニフォームも昇華印刷

昇華印刷で一番目にするのは「ユニフォーム」です。

工場ではTシャツ全体に昇華プリントができるのでサッカーの代表ユニフォームみたいなものだって制作可能です。

ただし、大型のプリンターやプレス機などが必要になるので、自宅ではとても無理です・・・。

家庭では、インクジェットプリンターで印刷できるサイズ(A4・A3)の大きさの昇華印刷が可能になります。

YouTube

「自宅で昇華印刷」できるTシャツは?

自宅でもできる?

「昇華印刷」の手法を使って、自宅でつくれるのは?

ポリエステル100%で白色のTシャツ

のみになります。

「ドライTシャツ」などはポリエステル100%の場合が多いのでおすすめです。

また、「ポリエステル素材の帽子」や、「昇華転写用のマグカップ」(ポリエステルコーティングしてある)などにも印刷できます。

「印刷面のサイズ」「インクジェットプリンターの印刷サイズ」までということになります。

ただし、インクジェットプリンターで転写紙を、自分でレイアウトすれば、大きな図柄も可能です。

例えば、星柄のデザインを散りばめたり、ユニフォームの名前と背番号の転写紙を分けて作るなども可能です。

A4サイズの転写紙を切り取ってレイアウトした例

昇華印刷Tシャツを作るために用意するもの

初期投資はインクジェットプリンターまで用意する場合は「数万円」程度かかります。

ですが、ランニングコストは「Tシャツ代+転写用紙代+インク代」=400~600円/枚くらいだと思います。

初期投資は少しかかりますが、好きなデザインのTシャツが「作り放題」になりますので、興味のある方は検討してみてください!

①インクジェットプリンター

手に入りやすいエプソンかブラザーのインクジェットプリンターがおすすめです。(4色でOK・中古でOK)

キャノン(サーマル式)は使えません。熱を使ったインクジェットなのでインクが固まってしまいます。

もしプリンターを新しく買い換える予定があるのなら、古いプリンターを昇華印刷用のお試し用に使ってみるのがおすすめです。

ただし、メーカーの推奨している使い方ではないので「自己責任」になります。

私自身も、使わなくなった古い型のエプソンやブラザーのプリンターで快適に昇華印刷を行っています。

新しく購入するならエプソンのエコタンクがおすすめです(昇華インクの補充が楽になります)

「昇華印刷専用プリンター」も発売されていますので、本格的に始めたい方はそちらがおすすめです。

お値段は少し高くなりますが、昇華印刷に最適化されています。

サポートもありますし、安心して使い続けられます。

②昇華インク

普通のプリンターのインクではなく「昇華インク」を使います。

プリンターで印刷したのち、熱を加えることでポリエステルと結合して染色できるのが「昇華インク」です。

4色で5,000~10,000円くらいです。

既存のプリンターのカートリッジを利用して、昇華インクに詰め替えるセットが売られています(インク・注射器など)

③昇華印刷用紙(転写用紙)

「昇華紙・昇華印刷用紙」と言われる紙を使います。

作ったデザインを、昇華インクを使ったインクジェットプリンターで、昇華紙にプリントしていきます。

100枚で3,000~5,000円程度です。

1枚30~50円程度になりますね。

Tシャツの印刷には「糊付きの昇華紙」を選んだ方がやりやすくてキレイな仕上がりになるのでおすすめです。

(参考)商品詳細・価格

④Tシャツ(ポリエステル100%・白色)

「ベースとなるTシャツ」(ボディと呼ばれる)は、安いものは1枚300〜500円程度で購入できます。

ドライTシャツと呼ばれるものを選ぶといいと思います(素材がポリエステル100%であればOK)

安いものだと10枚買3,000円くらいで買えることもあります(オフシーズンが狙い目)

安いTシャツを見つけたら、練習や予備のために多めに買っておくといいと思います。

もちろん、Tシャツじゃなくてもポリエステル100%など昇華印刷に適した記事(素材)なら何でもOKです(エコバック・キャップ・カップ・ソーサーetc)

⑤アイロン

Tシャツに昇華転写するために「アイロン」を使います。

A4程度の大きさのデザインなら、家にあるアイロンでも問題なく昇華印刷することができます。

コードレスのものより、「コード付きのアイロン」の方が温度が安定します。

たくさん印刷する場合や、すばやく高品質なものを作りたい場合は「ヒートプレス機」が便利です。

ヒートプレス機は、5万円くらいから販売されています。

温度設定ができて、均一にプレスが可能です。

本格的にはじめたい方は検討してみてください。

(参考)昇華印刷セット

昇華印刷がすぐにはじめられるセットも発売されています。

昇華印刷するためのプリンター・インク・プレス機・素材などが揃っているセットです。

「本格的にはじめてみよう!」という方にはおすすめです。

(参考)商品詳細・価格

星柄デザインTシャツを昇華印刷で作る方法

今回プリントするデザインは「星柄Tシャツ」

「星」がちりばめられたようなデザインにしたいと思います。

パステルカラーの星をたくさん作って「A4サイズ」いっぱいにちりばめてみました。

イラストソフトは何でもいいです。

私は「Adobe Illustrator」(アドビイラストレーター)で10分ほどで作りました!

簡単なデザインなので「オフィスソフト」や「フリーソフト」でも書けると思います。

昇華インクを入れたプリンターで印刷します

インクカートリッジのインクを「昇華インク」に入れ替えます。

基本的には、入っているインクを抜いて「昇華インク」のボトルから注射器で注入します。

もちろん、入れ替えが簡単なインクカートリッジを使ってもOKです。

インクジェットプリンターが用意できたら、プリンターにデータを送ります。

その際の注意点することがあります。

「昇華印刷」は「転写」の際、鏡に映ったように「反転」します。

なので、イラストソフトで「反転」するか、プリンター印刷時(プリントソフトでできます)に「反転」する必要があります。

今回は「星」をランダムに配置したデザインなので大丈夫なのですが「文字」だと読めなくなります。

また「昇華印刷転写用紙」は「表裏」がありますのでそこも注意が必要です(通常、印がついています)

転写用紙にプリントされた図柄は色が薄い色合いです。

昇華印刷した時に本来の色になります。

アイロンで昇華印刷します

最後に200度(高温)のアイロンで昇華転写をしていきます。

Tシャツの上に、転写用紙を位置決めし、さらにコピー用紙などをかぶせて、その上からアイロンをあてます。

圧力をかけながら5~10秒程度アイロンをかけていきます。

ほんの少しコピー用紙が茶色(焦げ色)になる程度です。

そしてゆっくりと転写紙をはがせば完成です!

環境により変化しますので、何枚か試してみてベストなプリントを探しましょう。

「星柄Tシャツ」の出来上がりはこちら

さすが「昇華印刷」です。

発色はや生地へのなじみは最高ですし、もちろん耐久性もバツグンです。

ロゴやメッセージ入れるだけならさらに簡単につくれます。

自分の好きな格言やスローガンなどを入れるのもおすすめです。

文字を印刷しても、発色・エッジがしっかりした感じに仕上がります。

星柄Tシャツは、小学生の子供がお気に入りでいつも着用していました。

学校で「そのTシャツどこで売ってるの?」

と言われたこともあるそうです。

昇華印刷はとっても楽しい!→さらに副業も可能!

このように、昇華印刷を用いて、自分用や家族用にTシャツを作ってもいいですし、仲間とチームTシャツをつくったりするのも楽しいです。

さらに、昇華印刷を用いれば、工夫次第で副業として稼ぐことだってできます。

オリジナルTシャツの販路として活用されているのが「メルカリ」です。

もちろんメルカリでも売れるのですが「注意」が必要です。

メルカリでは「普通のデザインTシャツ」は「取引価格が安い」です。

なので「付加価値をつける工夫」が必須です。

  • 「発注者のオリジナルTシャツをつくってあげる」
  • 「デザイン性の高いものにする」
  • 「適時性・流行にあったものにする」

など、付加価値をつければ「注目度」が高まり、また「値下げ圧力」も少なくなり、効率よく稼ぐことができます。

私は令和記念Tシャツを作って販売しました(好評でした!)

デザインするときには著作権・商標権などには要注意です。

お小遣い程度なら高い確率で稼げますので、初期投資やランニングコストはすぐに戻ってくると思います。

私の場合は、ありがたいことに知人からの口コミでも注文をいただきます。

オリジナルTシャツのニーズは高く、チームの練習着などを作っただけで、1着約1,500円程度×30着くらいは発注されます。

今回提案した「昇華印刷」は、「ポリエステル100%の白生地」に限定されます。

これは「デメリット」として紹介しましたが、「実はメリット」でもあります。

なぜかと言うと?

カラーや素材が限定されるので、Tシャツの「仕入れ」のバリエーションで必要なのは「サイズ違い」だけになるからです。

これが「不要な仕入れコストを防ぐ」ので、「スモールビジネスとしてはじめやすい」というメリットになっています。

「主婦」の方や「定年退職」された方などの「自宅でできるお小遣い稼ぎ」にはピッタリかもしれませんね。

もし興味をもたれたら、ぜひ昇華印刷でのオリジナルTシャツ作りにチャレンジしてみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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