「Adobe CC」(Adobe Creative Cloud)を導入して、「Adobe CS6」(Adobe Creative suite 6)をアンインストールする方もいますが、場合によっては「CS6」を残しておくほうが便利なことも多くあります。
一方で共存させると、「Adobe CC」サブスクリプション終了時に、永続版の「CS6」まで使えなくなるなどの注意点もある(対処法あり)ので紹介したいと思います。
「Windows10」では「Adobe CS6とAdobe CCは共存」できる

Windows10 スタートメニューのアプリパネル(CCとCS6共存)
もし、現在まで「CS6」を使い続けていて、新たに「Adobe CC」を導入した方は普通は「CS6をアンインストールする」と思います。
ですが、私と同じような使い方をしている場合、「CS6」を残しておいた方が良い場合もあります(便利な点はのちほど紹介)
私の「Windows10」PCでは、「Adobe CC」を新たにインストールしても、「Adobe CS6」を残しておくことは可能でした。
なので、「Adobe CC」と「CS6」の「共存状態」で使い続けています。
ただし、「Acrobat X Pro」と「Acrobat DC」は置き換わってしまうので、「Adobe CCのAcrobat DC」はインストールしませんでした。
「新しいMac」の場合はそもそも「Adobe CS6は使えない」

macOS Big Sur
Macで「CS6」を使い続けている人は、今CS6をインストールしているMacを大事にとっておいた方がいいかも知れません。
なぜなら最近のMac(Catalina・Big SurなどのmacOS)は、完全64bit化されていますので「Adobe CS6」(32bitが大半)はインストールできないからです。
なので新しいMacに買ったときに、古いMacを処分してしまうと「Adobe CS6」は使えなくなります。
また、macOSを不用意に「Catalina・Big Sur」(完全64bit)にアップデートして「CS6」などが使えなくなったという話もよく聞きます。
私は「Adobe CS6」をインストールしている古いiMac(27インチモデル:macOS High Sierra)を、
- Adobe CS6を使い続けたいため
- MacBook Proの外部ディスプレイとして使用(過去記事)するため
に処分せずにこれからも使っていこうと思っています。
「Adobe CS6」を残しておいて「便利なこと」は何か?
ほとんどの機能は「Adobe CCの方が格段に進化」しています。
ですが、「CS6」を残しておくと便利なこともあるんです。
- 「CS6」は買い切りなのでずっと使える。
→「Adobe CC」との共存もできるので残しておいても損はない。 - 「CS6」にしかないソフトがある。
→オーサリングソフトの「Encore」など、「Adobe CC」には入っていないソフトがある。
→「ncore」は、映像作品をDVDで納品することがある場合に超便利なソフト。 - 「CS6」の方が使いやすいソフトがある。
→「Acrobat」は「CS6」の方がダンゼン使いやすい。
→「CS6」でのファイルのやり取りの方が便利な場合がある(小さなデザイン事務所など)
「Adobe Encore」は簡単にDVD・Blu-rayが作れるソフト

Adobe Encoreのテンプレート作ったメニュー
「CS6」に入っている「Encore」は簡単にDVD・Blur-rayが作れるオーサリングソフト。
「Premiere・Photoshop」とも連携しているので、かっこよくて機能的なメニューが作りやすい秀逸なソフトでした。
メニューテンプレートなどのライブラリが充実していて、DVD・Blur-rayメニュー画面なども、プロレベルのものが一瞬で作れてしまいます。
「Adobe CC」には、残念ながらオーサリングソフトが含まれていないので、別途用意しなければならないことになります。
(参考)Encoreの代替ソフト候補
Encoreのように”使える”オーサリングソフトは非常に少なくなってきています(残っているのは海外製品が多い)
また、ネットでよく見かけるのが「オーサリング」といいながら、「ライティング」(データ書き込み)だけのソフト(メニューが作れない)です。注意して購入してください。
【Windows用ソフト】
【Mac用ソフト】
簡単にメニュー付きのDVDができるオーサリングソフト(Blu-rayには対応していません)
・DVD Memory DVD-ROM版(Amazon)
・DVD Memory ダウンロード版(Yahoo!ショッピング)
ただし「Adobe CS6」を使い続けるリスクもある
CS6はサポートが終了しているソフトなので、バグやセキュリティの脆弱性があってもアップデートなどで修正されることはありません。
また、将来CS6はAdobeの認証サーバーが廃止されインストール・使用ができなくなる可能性もあります。
なので、潜在的なリスクはありますので、使い続けるかどうかは自己責任にはなります。
Adobe CCサブスクリプション終了と共に永続版CS6が使えなくなる場合の対処法

永続版を使うのに、なぜかサブスクリプション更新を求められる!
通常購入していたCS6(永続版ライセンス)が、Adobe CCのサブスクリプション終了と同時に使えなくなる場合があります。
まれに発生するそうですが、私もライセンス認証エラーが起きました(上記)
その場合は、CS6用に新しいAdobeアカウントを取得して、CS6のシリアルコードを入力すれば使えるようになります(その他の対処法もあります。Adobeサポートページはこちらです)
「Adobe CC」「Adobe CS6」共存メリット・デメリットまとめ
まとめ
- 「Adobe CC」と「Adobe CS6」は「共存」できる
- 「CS6」は「Encore」など「Adobe CC」にないソフトが使える
- 「CS6」の方が使いやすいソフトが存在する
- ただし、バグ・セキュリティ・認証サーバー廃止などのリスクは存在する
- 「Adobe CC」サブスクリプション終了時に「CS6」まで使えなくなった場合は、新しいAdobeアカウントを作ると使えるようになる。
- あくまでもメインは「Adobe CC」を使いながら、必要な部分だけ「CS6」を使うのがおすすめ。
「Adobe CC」をアンインストールせずに、「Adobe CC」と共存させておけば、うまく使い分けすることができます。
編集動画の納品など、「DVD」も欲しいと言われるお客様は多いです(DVDが使い慣れている方なら当然です)
そういうお客様に「Encore」でメニュー付きのDVDを作って納品すると、本当に喜ばれますので、私はこれからもCS6を使い続けると思います。
この記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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