カーナビやディスプレイオーディオは、走行中はTVやHDMI接続した動画を見ることができないようになっています(運転中のドライバーが注視しないようにするため)
ですが、ドライバー以外の「子供や同乗者」にテレビやHDMIに接続して動画を「見せたい」こともあると思います(長距離ドライブ・渋滞中など)
「TVキャンセラー」(TVキット・ナビキット)という部品を取り付ければ、テレビや動画の視聴やナビの操作が可能になります。
今回はタフト(2022年10月~モデル)の「9インチ ディスプレイオーディオ」に取り付けてみましたので、その手順と必要な製品や工具を紹介します。
「TVキャンセラー」が気になる人、自分でつけてみたい人は参考にしてみてください。
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必要なのはTVキャンセラーと少しの工具
「TVキャンセラー」の取り付けは、実はとっても簡単です。
必要な工具も少ないので、アクセサリー取り付けが初めての方でも大丈夫だと思います。
ディーラー・モータースやオートバックスなど自動車用品店でも取り付けてもらえますが、自分で行っても15分~30分くらいで完了すると思います。
今回使用するのはエンラージのTVキャンセラー

左右はカプラー。真ん中についているのがキャンセラー本体。
ディスプレイオーディオには、専用の「TVキャンセラー」が必要です。
メーカー・車種・ナビの種類により適合するキャンセラーの種類が異なりますので要確認です。
エンラージの製品は、品質が高くスポンジなどで干渉を防ぐ気配りがあるのでおすすめです。
こういうスポンジが無いと、カタカタ音の原因になったりしますので最初からついているのはGOOD。
(参考)TVキャンセラー商品詳細・価格確認
オーディオのパネルを外すためのリムーバーも付属

プラスチックリムーバーが必要(付属していました)
今回購入したエンラージのTVキャンセラーには、クルマを傷つけずにパネルなどを外す工具である「プラスチックリムーバー」が付属しています(アクセサリー取り付け初めての方は助かるはずです)
「マイナスドライバー」などを使ってパネルやカバーを取り外そうとすると、ダッシュボードなどに傷がつく恐れがありますので、必ずリムーバーを使用してください。
自動車用品店やホームセンターなどでも販売しています。
セットのものを購入しておくと、ツイーターやウーファーなどのスピーカーや、ドライブレコーダーをつけたりするときにも重宝します。
(参考)リムーバーセット
あとはボックスレンチと養生テープがあればOK!

スパナよりソケットレンチの方が簡単です(10mm)
ディスプレイオーディオの取り付けボルトを外すために10mmサイズの「ソケットレンチ」が必要です。
スパナでもOKですが、ボックスレンチ・ソケットレンチの方が素早く作業できます。
後は、クルマに傷をつけないための「養生テープ」も必要。
養生テープで、リムーバーを差し込むところや、ディスプレイオーディオを外した時に傷つく恐れのある、ダッシュボード・パネル・ディスプレイ・エアコン送風口・シフトなどをカバーしておきます。
ソケットレンチは簡単なセットを持っておくと、他のアクセサリー取り付け時や、タイヤ交換などにも使えて便利です。
(参考)ソケットレンチセット
実際に取り付けてみました!取り付け手順
まずはディスプレイオーディオのパネルの取り外し

この場所が一番リムーバーを入れやすい。
プラスチックリムーバーで「パネルとダッシュボードの隙間」に差し込みながら、少しずつ外します。
タフトの場合は、「ディスプレイオーディオの左側の隙間」から作業するとやりやすいです。

何箇所かクリップで止めてあるだけなので簡単に取れる。
それほど力も必要ありません。
意外なほど簡単に外れます。
ディスプレイオーディオのボルトを4本外す

上部の4箇所のボルトを外します。
ディスプレイオーディオは上部の「4本のボルト」で取り付けられています。
ソケットレンチを使ってボルトをゆるめます。
ボルトは引き抜いて無くさないようにしておきます。

20cmくらい引っ張ればOK
ボルトを外したら、ディスプレイオーディオを20cmほど少し前に引き出します。
すると、ディスプレイオーディオ背面の端子が作業しやすくなります。
TVキャンセラーを挟み込むように接続するだけ
「車体からきている24ピンのカプラー」がありますので、それを外します。
TVキャンセラーのカプラー(オス)と同じ形状です。
真ん中の部分を押すと、引掛け用のフックが外れて外れるようになります。

矢印のあたりを押しながら外します。
車体からきているカプラーを外せたら、
かわりにTVキャンセラーのカプラーを挿入します(カチっと音がします)
そして、TVキャンセラーの一方のカプラーに、車体からきているカプラーをつなぎます(カチっと音がします)
結果的に「TVキャンセラーが間に入る」イメージになります。
このようにカプラーオン(つなぐ)するだけで簡単に接続可能です。
今回のエンラージの「TVキャンセラー」はアースをしたり、電源をとったりという面倒な作業は必要ありません。
また、超わかりやすいマニュアルがついているので、安心して取り付けを進められました。

カラーの取り付け説明書が付属していた。
TVキャンセラーの種類
TVキャンセラーには、
- 「常時キャンセル」されるモデル
- 「オンオフスイッチ」がついたモデル
があります。
今回は「常時キャンセル」されるモデルの取り付けを行いましたが、
「オンオフスイッチ付きのモデル」を購入された方は、TVキャンセラーから引き出されているスイッチ用のコードをお好きな位置に引っ張って、スイッチを両面テープなどで設置する作業が必要です。
(参考)TVキャンセラー商品詳細・価格確認
どちらを選ぶ?
個人的には「常時キャンセルされるモデル」を選びます(オフにする機会が少なく、ナビの画面オフでも対応可能なので)
どちらのタイプのTVキャンセラーも違法ではないですし、車検も通ります(ドライバーが運転中注視するのは違法)
Dレンジに入れても動作するか確認して元にもどす

動作確認をしておくことが大事。
「Dレンジ」に入れても、TVやHDMIに接続した動画が見れるかどうかを「確認」します。

カバーを開けるとHDMI端子がありますので接続
iPhoneにHDMI変換アダプターを使ってHDMI端子に接続します。

iPhone用のApple純正HDMI変換アダプターを使います
確認できたら、
- ディスプレイオーディオをボルトで固定。
- ディスプレイオーディオのパネルをはめる。
- 養生テープをはがす。
これで作業終了です!
(参考)HDMI変換ケーブル
安全に使うためには?
TVキャンセラーは違法ではない
「TVキャンセラー」は「合法」な商品です。
ただし、道路交通法では「運転者が走行中にナビを操作したり、画面を注視したりすること」を禁じています。
なので、「TVキャンセラー」を装着するのはOKですが、ドライバーは絶対に「注視」してはいけないと言うことです。
「ながら運転」に関する法令は「道路交通法第七十一条 五の五」で定義されています。
その危険性・罰則などは政府広報オンラインHPがわかりやすいです。
ドライバーが注視しない工夫が必要
どうしても「注視」してしまいそうな方は、ドライバー側からはディスプレイが見えないように「工夫」した方がいいです。
私は「厚紙」をテープやクリップでつけて運転時にディスプレイオーディオが見えないようにしたりしています。
TVキャンセラーをつけていても、車検や点検などは問題なく通ります。
TVキャンセラーで安全・快適ドライブを!
今回紹介した「TVキャンセラー」は、カプラーオンだけで非常に簡単に取り付けられます。
またタフトはパネルが外しやすいので、アクセサリー取り付けがはじめての女性でも大丈夫だと思います(力はいりません)
注意したいのは、使い方です。
どうしてもTVが気になりそうな場合は、厚紙をクリップやテープで貼り付けてドライバーから見えないようにしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(参考)TVキャンセラー商品詳細・価格確認