話題のAirTagなどに対応した、macOS Big Sur 11.3。
AirTagはすでに注文しています。納品されたらレビューします。
実は、個人的には外部モニタの解像度問題の対策もされているという点に一番注目していました。
試してみた結果、私の環境においては「4K外部ディスプレイ解像度問題」が見事に改善していましたので記事にしてみます。
macOS Big Sur 11.3アップデートの内容
macOS Big Sur 11.3では、AirTagへの対応が一番注目されていると思います。
(参考)macOS Big Sur 11.3アップデート内容
macOS Big Sur 11.3では、AirTagへの対応が追加され、M1を搭載したMacでのiPhoneおよびiPad用Appに関する改善が含まれ、カップルの絵文字で別々のスキントーンのバリエーションが使用可能になります
AirTagと“探す”
AirTagに対応し、鍵、財布、かばんなどの大切な持ち物の位置情報を、“探す” Appでプライバシーと安全性を確保しながら確認したり、探すことができます
何億ものデバイスからなる“探す”ネットワークにより、AirTagが近くにない場合でも、AirTagを探すことができます
“紛失モード”では、AirTagを見つかったときに通知が送信され、あなたの連絡先の電話番号を入力しておくことができます
M1を搭載したMacでのiPhoneおよびiPad App
iPhoneおよびiPad用Appのウインドウサイズを変更できるオプションを追加
iPhoneおよびiPad用Appの最大解像度バージョンのフルスクリーン表示に対応
デバイスの傾きを利用するiPhoneおよびiPad用ゲームのキーボードでの対応
ゲームコントローラ対応のiPhoneおよびiPad用ゲームのキーボード、マウス、およびトラックパッドでの対応
絵文字
キスしているカップルの絵文字、カップルとハートの絵文字のすべてのバリエーションで、別々のスキントーンに対応
新しい顔の絵文字、ハートの絵文字、髭を生やした女性の絵文字を追加
ミュージック
自動再生で、曲またはプレイリストが終わったあとも似ている曲を自動的に再生して、ミュージックの再生を継続可能
世界の100を超える各都市で人気のあるミュージックを紹介する都市別ランキング
Podcast
Podcastの番組のページを、より簡単に視聴を開始できるように再設計
エピソードを保存およびダウンロードするオプションにより、自動的にエピソードをライブラリに追加して、素早くアクセスすることが可能
ダウンロードの動作および通知の設定を番組ごとにカスタマイズ可能
新しい番組を見つけるときに役立つ、ランキングと“検索”での人気のカテゴリ
Safari
スタートページのセクションの順序をカスタマイズ可能
WebExtensions APIが追加されたことで、デベロッパは新しいタブページを置き換える機能拡張を提供可能
Web Speech APIにより、デベロッパがリアルタイムのキャプション表示、音声入力、音声ナビゲーションのための音声認識をWebページに組み込むことが可能
WebMおよびVorbisのビデオ/オーディオフォーマットに対応
リマインダー
“今日”のスマートリストの並べ替えが可能
リスト内のリマインダーの順序のデバイス間での同期に対応
リマインダーリストをプリントするオプションを追加
ゲーム
Xbox Series X|SのワイヤレスコントローラまたはSony PS5のDualSense™ワイヤレスコントローラに対応
M1チップを搭載したMac
ハイバネーションに対応
このMacについて
Apple IDでサインインしている場合、“このMacについて”の“サービス”タブにAppleの保証状況とAppleCare+保証の状況を表示
AppleCare+に加入可能なMacでは、“このMacについて”からのAppleCare+の購入と登録に対応
このリリースでは以下の問題も解決されます
Siriによって作成されたリマインダーが、意図せずに早朝に設定される場合がある
iCloudキーチェーンがオフにならない場合がある
AirPodsの自動切り替えで、オーディオが誤ったデバイスに送信される
AirPodsの自動切り替えが通知されなかったり、通知が重複したりすることがある
外部4KモニタをUSB-Cで接続したときにフル解像度で表示されない場合がある
Mac mini(M1、2020)の再起動後にログインウインドウが正常に表示されない場合がある
アクセシビリティキーボードで滞留機能が正しく動作しない場合がある
でもリリースノートをよく確認してみると「外部ディスプレイの解像度の問題も修正」されているということなので、さっそくアップデートして試してみました。
macOS Big Sur 11.3で、4Kディスプレイの解像度問題がほぼ解決した!
念の為タイムマシンバックアップを取り、macOS Big Sur 11.3にアップデートしました。
- ディスプレイは、LGの4Kディスプレイ(43UN700:43インチ)
- USB-CケーブルでMacBook Pro(2019)と接続しています。
問題だったのは、4Kディスプレイなのに解像度が「720☓480」になってしまうということ(悲惨な状況です)
何回ケーブルを抜き差ししても、再起動しても、ディスプレイをオン・オフしても、OSを再インストールし直しても解像度が不安定なままでした。
その後、ディスプレイ付属のケーブルから、高品質なANKERの「ディスプレイケーブル」(USB-C Thunderbolt 3)交換することで、でほぼ問題は解決していました。
ただし、毎日抜き差ししているとたまに「1080P」に解像度が低下していることがある(解像度の再設定ですぐに直る)
原因は、LGの4Kディスプレイ(43UN700:43インチ)との相性やケーブルの品質だと思っていたのですが、今回のアップデートでは「外部4KモニタをUSB-Cで接続したときにフル解像度で表示されない場合」の改善が含まれていたので期待していました。
アップデートした結果は?
ANKERのケーブルはもちろん、ディスプレイ付属のケーブルでも4K出力可能になりました。
「システム環境設定」→「ディスプレイ」で、解像度のスペースを拡大の右端を選択すれば、4K表示になります。
また、「option」キーを押しながら「変更」のラジオボタンをクリックすれば、ディスプレイで利用できる解像度が表示されて選択できるようになります。
すぐに元に戻るかもしれないので、ケーブルの抜き差し、Macの再起動、ディスプレイのオンオフなどを複数回行って確認しましたが大丈夫そうです。
基本的には、どちらのケーブルでも問題なく4K出力できるのですが、ディスプレイ付属のケーブルは、画面が映し出されるまでに少々タイムラグがある感じがあります(チラつく感じもある)
LGも問題がある場合はケーブル交換をすすめていますので、ディスプレイ付属のケーブルはそれほど品質の高いものではないんだと思います。
BIg Surにアップデートしてから続いていた外部ディスプレイの問題がようやく落ち着きました。
致命的な問題だったと思いますが、複合的な問題なのでこれまで長引いたのでは?と個人的には思っています。
まとめ
- macOS Big Sur 11.3で、USB-C接続の外部ディスプレイ解像度問題の修正がされた。
- 実際に試したところ、LGの4Kディスプレイで解決していることが確認できた。
- 高品質なケーブル、ディスプレイ付属のケーブルどちらでも4K表示が可能となった。
- ただし、純正のディスプレイケーブルは切り替えなどに少々タイムラグがある。
同じようなお悩みをお持ちの方や、CatalinaからBig Surへのアップデートを躊躇しているかたは、話題のAirTagにも対応したことですし今回のBig Sur 11.3アップデートは試す価値があると思います(もちろんバックアップ必須)
個人的には、今回のUSB-C接続における解像度問題改善で、「4Kのマルチモニター」や、「曲面ワイドディスプレイ」、「車載のもボイルモニター」などさらに使いやすいディスプレイ環境づくりができると思っています。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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