この記事では、「AirPods Pro」を自分の「好みの音質」にかなり近づけることができる「ヘッドフォン調整」をご紹介します。
「iOS14」で「AirPods Pro」の魅力が倍増!
「AirPods Pro」はAppleがはじめて投入した「アクティブノイズキャンセリング」機能付きのヘッドフォン(イヤフォン)です。
「iOS14」アップデートでその機能が「大幅強化」されました。
①「クリアで聞きやすいサウンド」→さらに「音の好み」が調整可能に!
私は「仕事中」(デスクワーク)や「ウォーキング」など様々なシーンで「AirPods Pro」を使っています。
「AirPods Pro」は「装着感」にすぐれていて「iPhone」との「親和性」も高いので重宝しています。
そしてその音色は「クリアで聞きやすい」「とてもいい音」だと思います(低音も引き締まった感じで丁度いいです)
一方で「軽い」「低音が出ていない」「この価格なのにダイナミック感がない」みたいな低評価をする方もいます。
(参考)AirPods Proに合わない用途
例えば「低音がズンズン効いてる音楽」(EDM・HIPHOPなど)を好んで聞いている人や、「モニターヘッドフォン」(Adobe Premierで動画編集に使用するなど)として使用する場合などには「AirPods Pro」は向いていないと思います。
私自身はそんな用途の場合は別のヘッドフォンを使用します(「アラウンドイヤー型」の「大径コアのヘッドフォン」(有線))
でも「iOS14」から新しくできるようになった「ヘッドフォン調整機能」で、ある程度「音の好み」が調整が可能になったので「AirPods Pro」がさらに幅広い人に受け入れられるのではないかと思います。
Apple純正の「MUSIC」アプリではイコライザ調整はできます(他の音楽アプリには適用されません)
今回紹介する「ヘッドフォン調整機能」は、あくまでも「AirPods Pro」の音を自分好みに最適化できるというものです。
②自然で強力な「アクティブノイズキャンセリング」→さらに「外部音取り込み」のレベル調整可能に!
「AirPods Pro」の「ノイズキャンセリング効果」は非常に高く、先行していた「BOSE」「SONY」の名機に勝るとも劣らないと思います。
さらに「外部音取り込み」という「ノイズキャンセリング用のマイク」を活用して「周囲の音を取り込む」独自の機能も新鮮です。
例えば、外でウォーキングしている時に「外部音取り込み」にしておけば、音楽を聞きながらも「周囲の音も聞こえるので安全にウォーキング」することができます(聞こえないことによる危険が避けられる)
まるで、「自分のいる場所(シーン)に音楽が流れている」ような、「映画のワンシーンにいるような不思議な感覚」になることもあります(ぜひ好きな映画の音楽を聞いてみてください)
私は事務所で「複数人」で「パソコン作業に集中している時」には「外部音取り込み」を使っています。
好きな音楽を聞きながらパソコン作業することで「リラックスしながら仕事」をしつつ「周りから声をかけられても自然に反応」できます。
話しかけられたら「AirPods Pro」の「ステム」(少し長いところ)を「つまんで一時停止」してコミュニケーションします。
一連の動作は自然で、話しかけた人にもストレスを感じさせることもありません。
知り合いのデザイン事務所でも、皆さん「AirPods Pro」で「外部音取り込み」にしてクリエイティブ作業をしているそうです。
「iOS14」から、新しくできるようになった「ヘッドフォン調整機能」で、この「外部音取り込みのレベル」も調整できるようになりました。
③「空間オーディオ」機能追加→なんと「サラウンドヘッドフォン」に進化した!
「iOS14」から「サウンド調整機能」に加え「空間オーディオ」という機能も追加されました。
これは簡単にいうと「AirPods Pro」が「サラウンドヘッドフォン」に進化するということです。
「Dolby Atmos」などの最新のサラウンドフォーマットにも対応しており「iPhone」や「iPad」と「AirPods Pro」で映画がどんどん観たくなります。
この「空間オーディオ」に関しましては「過去記事」で紹介していますので、よろしければそちらをごらんください。
このように「iOS14」で「AirPods Pro」の魅力が格段に増しました。
それでは「iOS14」でできるようになった「ヘッドフォン調整機能」をさっそくためしてみます。
「ヘッドフォン調整」方法→Appleらしい調整方法でカンタンに好みの音に!
「ヘッドフォン調整」は「設定」→「アクセシビリティ」で行います。
これまで「設定」→「Bluetooth」→自分のAirPods Proの「i」マークで行っていましたが「ヘッドフォン調整」は「アクセシビリティ」です。
「設定」→「アクセシビリティ」をタップします。
「アクセシビリティ」→「AirPods」をタップします。
次に「オーディオアクセシビリティ設定」をタップします。
「ヘッドフォンの調整」のスイッチを「オン」にします。
好みの音にするには「2つの方法」があります。
- 「ガイダンス」(質問)に応じて、「選択」していくことで調整する方法。
- 自分自身で「好みのトーン」と「その強さ(レベル)」を調整する方法。
はじめは「ガイダンス」に沿って行う方法をおすすめします。
①「ガイダンス」(質問)に応じて「選択」していくことで調整する方法。
前述の方法と同様に「ヘッドフォンの調整」のスイッチを「オン」にします。
その下にある「カスタムオーディオ設定」をタップします。
ここでできることが説明されています。
読んでから「続ける」をタップ。
始める前の注意事項の説明がありますので、読んでから「続ける」をタップします。
まず「音量のレベル」の調整を行います。
話し声が聞こえれば「はい」を選択して「続ける」をタップします。
話し声が聞こえなければ「いいえ」を選択して調整していきます。
次に「トーンの調整」を行います。
流れてくる曲にしたがって、「好きなバージョンの方を選択」していきます。
この画面は説明だけなので説明を読んだら「続ける」をタップ。
「バージョン1」「バージョン2」をタップして「曲」を切り替えながら、「自分の好みのバージョンを選択」します。
もし両方とも同じような聞こえ方ならば「バージョン1」を選択します。
選択したら「続ける」をタップします。
同様の質問が数回繰り返されますので「試聴」して「選択」していきます。
最後に「選択してきた」内容の「カスタム」と「標準」を比べることができます。
決まったら、下の方の「カスタム設定を使用」か「標準設定を使用」のどちらかをタップして決定します(通常は「カスタム」を選ぶんでしょうね)
最後に「外部音取り込みモード」の調整を行います。
積極的に「外部音を取り込みたい」場合は「増幅」のレベルをあげます。
その他「左右のバランス」や「トーン」の設定もできます。
私は少し「増幅」のレベルをあげて使っています。
設定して「完了」を押せばすべての「ヘッドフォン調整」が完了します。
②自分自身で「好みのトーン」と「そのレベル」を調整する方法
次に、自分自身(ガイダンスを利用せずに)で「好みのトーン」と「その強さ(レベル)」を調整する方法を試してみます。
どのぐらいの音の変化があるのかが把握できます。
まずはじめに、下方にある「サンプルを再生」をタップして、Appleが用意しているサンプル曲を流しておきます(音の変化がわかる)
※バックグラウンドで自分のよく聞く曲を再生していても音の調整が即時反映されます。
まず「オーディオのトーン」を指定します。
- バランスの取れたトーン
- 音声の音域(中音域を強調)
- 明るさ(高音域を強調)
そして「その強さ(レベル)を指定」します。
- 弱め
- 中程度
- 強め
結構大きく変化します。
例えば、
「オーディオのトーン」を「バランスの取れたトーン」で、
その強さ(レベル)を「強め」にするだけで、より「ダイナミックな音色」になります。
イコライザのプリセットとして定番の「ラウドネス」(低音・高音補正)のような効果が得られて、小さなボリュームでもダイナミックな音色で楽しめます。
「外部音取り込みモード」の「レベル調整」は、「ヘッドフォン調整」の一番下の「外部音取り込みモード」をタップします。
積極的に「外部音を取り込みたい」場合は「増幅」のレベルをあげます。
その他「左右のバランス」や「トーン」の設定もできます。
私は少し「増幅」のレベルをあげて使っています。
レベルを上げていけば、「AirPods Proが補聴器(集音器)」のように使えてしまいます。
設定して「完了」を押せば設定が適用されます。
「AirPods Pro」の「ヘッドフォン調整機能」まとめ
「iOS14」での「AirPods Pro」の進化と「ヘッドフォン調整機能」をまとめると?
- 「iOS14」で「AirPods Pro」の機能が大幅強化された。
- 「好みのトーン」に調整できるようになった。
- 「外部音取り込みモード」の「レベル調整」なども可能になった(補聴器・集音器みたいな使い方も可能)
- 「立体オーディオ」で「サラウンドヘッドフォン」として使えるようになった(詳細は別記事参照)
- 「ヘッドフォン調整機能」は「設定」→「アクセシビリティ」から行う。
- 「ガイダンスにしたがって行う調整」と、「自分自身でパラメータを調整する」方法がある。
- 結果「AirPods Pro」は「秀逸なアクティブノイズキャンセリング」「外部音取り込みモード」「立体オーディオ」「自分好みのトーン・レベルに調整」できる「最高のヘッドフォン」(イヤフォン)に進化した。
「無料」でこんなに機能が強化されてユーザーとしては嬉しい限りです。
まだお持ちでない方は、「iOS14」で機能が大幅強化された”今”が「AirPods Pro」の買い時だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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