
今回は、ベランダの防水処理のDIYをご紹介したいと思います。
ベランダの2畳程度の部分に「防水シート」を貼って、その上に「遮熱防水塗料」を塗ってみたいと思います。
いままでベランダ防水は地元の工務店にお願いしていましたが、今回は自分でチャレンジしてみたいと思います。
ただし、近隣のホームセンターで探し回りましたがベランダに使える「防水シート」は全く売っていませんでした。
そこで今回はネットショップで購入した、日東の防水気密シート(全天シート)を使って、DIY施工してみたいと思います。
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今回やりたいDIYはベランダ防水
今回やりたいことは?
今回のDIYの目的
- 「防水シート」でベランダの「防水性能」をアップする。
- さらに「防水塗料」を塗って「耐久性や見た目」を向上する。
素人でも扱いやすいゴム素材の防水シートを貼って、さらにその上に防水塗料を塗っていきます。
素人がDIY可能な防水施工
本来、施工方法としては「シート防水(塩ビ・ゴム)」「ウレタン防水」「アスファルト防水」「FRP防水」など様々な防水があります。ほとんどの施工方法は、プロの業者に依頼した方がいいと思います。素人が出来るとしたら「シート防水」(ゴム)だと思います。
「シート防水」では、「塩ビ」と「ゴム」が主流です。「塩ビ」は施工が難しいですが、強度が高いです。ゴムは施工が簡単ですが、強度は塩ビに劣ります。個人的には家のベランダ程度なら、施工が簡単で耐久性と価格のバランスが良い「ゴムの防水シート」が最適解だと思っています
問題なのは、ホームセンターなどに「防水シート」が売っていないことです(私が回ったところでは全くありません)
ですが、今回ネットショップで活用出来そうな商品の取り扱いがありましたのでそちらでDIYしていきます。
今回使用したのは日東の防水気密シート(全天シート)

今回購入したのは「日東の防水気密シート」(全天シート)です。
厚さは約1mm、幅は約1m、長さは14mのロールで販売されています(7畳程度)
多いようですが、今後の張替えや修理に使ったり施工時の失敗などを考えれば、余裕をもっていた方が良いと思います。
重さは、約17Kgもあります。
材質は高機能な「EPDM系ゴム」なので、「防水性・耐久性・耐候性」は十分だと思います。
ベランダ等で使用するには、防水性・耐久性・耐候性が重要で、EPDM・ブチル・シリコン・フッ素系など高性能なゴム素材でないと要求性能を果たせません(ゴム物性一覧表:華陽物産HP)
また、日東の防水気密シートは「針穴シーリング性」にも優れています。
針穴シーリング性とは、タッカー(大工さんの使うホッチキス)でバンバンとめても防水効果が維持される機能です。
試しに、押しピンを刺して実験してみましたが、空気が漏れませんでした(もちろん水も漏れません)
ただし、この製品は本来トップ(表面)として使用するものではないようです(真っ黒ですし、位置決めのラインも入っています)ので注意が必要です(見た目・強度)
また、仕様として「のり付き」「のり無し」の2タイプがあるので購入時に注意が必要です。
今回は「のり付き」をネットショップで購入しました。
「のり付き」は、接着剤が塗布されているので、台紙から剥がして貼り付けるだけの「ワンタッチ施工」です。
しかも、接着剤もブチルゴム系のものなので防水性能が高いです。
ゴムの匂い(シートと接着剤)は若干しますが、それほど気になりません。
私が購入して使用したのはこちらの「のり付き」(粘着タイプ)です。
(参考)商品詳細・価格確認はこちら
接着剤が付いていない「のり無し」(非粘着タイプ)もあります(自分で接着剤やテープを用意する必要があります)
(参考)商品詳細・価格確認はこちら
「のり付き」「のり無し」は、見た目が似ている(ほぼ同じ)ので、注意して購入してください。
はさみで切って、ヘラでならしながら貼り付けるだけ

「日東の防水気密シート」は、少し大きなハサミなら、簡単に切ることができますので、使いたい大きさに切ってから貼り付けていきます。
その際の注意点は、シート同士(接着面同士)がくっつくと剥がせなくなるほど強力に接着します。
なので、台紙から少しずつ剥がしながら徐々に貼り付けます。
また、その際ヘラやローラーなどで空気が入らないようにして貼り付けていきます。
もし大きな空気だまりができたら、注射器の針のようなもので空気を抜きます(普通の針だと抜けない)
貼り付けたら、境目にコーキングとシーリング材を塗布

基本的には、低い方から貼り付けていきます。
シートの境目や角には、変性コーキングをしておきます。
角の形状に加工された防水シートもありますが、結局境目が増えるのでコーキングが必要です。
さらにその上に、シーリング材(シーラー)を塗布しました(防水・塗料の食いつき向上)
本来シーリング材は全面に塗布したほうがいいです(今回は実験的に境目だけ塗布しています)
3次元形状で立体的に施工したい部分は「塑性変形」する「ハイパーフラッシュ」というテープ(のり付き)を利用すると施工しやすいです(よく伸びて形に追従できます)
(参考)商品詳細・価格確認はこちら
ベランダ向け塗料を塗って終了

あとは、耐久性と見た目のために、塗料を塗ります。
せっかくなので、今回はアサヒペンの「遮熱塗料」を使ってみました。(色はダークグリーン)
赤外線を反射する顔料と、断熱効果の中空ビースが入っていることで、遮熱効果を実現しているそうです。
また、少しザラザラな感触になるので、滑りにくマットな風合いの「いい感じの仕上がり」になります。
2回塗りの商品ですが、とても塗りやすい塗料で、素人でも楽しく簡単に塗ることができます。
まず、狭い部分を「刷毛かミニローラー」で塗り、その後広い面を「ローラー」で塗っていけばOKです。
自分が逃げる場所も、考えて塗ることも大事です。
2畳程度なら、ものの30分もあれば綺麗に仕上がると思います(翌日以降に2度塗り)
結構厚い塗装膜ができますので非常に安心感があります。
防水遮熱塗料やシーラーは「ネットショップとホームセンターの価格を見比べる」ことをおすすめします。ホームセンターでは、自社のプライベートブランド品(廉価版)を売ろうとしており、メーカー品は逆に値段設定が高い傾向にあります。
(参考)商品詳細・価格確認はこちら
アサヒペン
水性屋上防水遮熱塗料用シーラー(2.6L)

アサヒペン
水性屋上防水遮熱塗料(3L)
高所の作業などリスクが高い場合は、迷わず専門業者に相談
今回、DIYでの「防水シート」「防水遮熱塗装」を紹介しましたが、高所の作業となったり、自分の手に余ると感じた場合は迷わず専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者とお付き合いがない場合は、「優良工務店紹介サイト」がおすすめです。
「上場会社が運営」していたり、「明朗会計」(見積無料・追加料金無し)な紹介サイトが安心です。
また、自然災害が原因で修理が必要な場合は、火災保険などが適用できる場合がありますので要チェックです。
その際、保険に関する知識・実績豊富な業者選定が重要となります。
火災保険を適用した修理に対応している工務店紹介サイトなどの活用もおすすめです。
注意したいのは、訪問販売や電話勧誘などに多い疑わしい業者です。個人的には、絶対に家に入れず、速攻でやんわりと断り、一切話を聞かないことをおすすめします。
訪問販売・電話勧誘の疑わしい業者ほど営業トークが上手いです。不安を煽って契約しようとします。ニュースや新聞などでも法外な値段を請求された事例が多く紹介されています。
ゆえに、きちんとした条件により加盟店の選別がされている信頼できる「紹介サイト」を通じた業者選定がおすすめになります。
ベランダ防水シートDIYまとめ
ポイント
- 屋上やベランダの防水施工方法としては「シート防水(塩ビ・ゴム)」「ウレタン防水」「アスファルト防水」「FRP防水」がある。
- 素人が施工するなら「シート防水」(ゴム)が、防水効果と施工のしやすさからおすすめ。
- 「日東の防水気密シート」(全天シート)は、EPDM系ゴムが主原料で「防水性」「耐久性」「耐候性」が高い。
- 2種類の仕様があり、「のり付き」(接着剤塗布済)ならワンタッチで施工できる。
- ローラーやヘラがあると空気が入らずにうまく施工できる。
- 角や境目には変性コーキングで防水力アップ。
- さらに、シーリング材(シーラー)で防水と塗料の食いつきをアップしておく。
- 耐久性と見た目向上のために、「防水塗料」を上塗りする。
- 「遮熱塗料」であれば、ベランダの温度上昇を和らげることができる。
- 「遮熱塗料」「シーラー」は、ネットショップとホームセンターの価格をチェックしたほうがいい。
- 高所などリスクが有る場合は、迷わず専門業者を使うことをおすすめします。
全天シートを活用すれば、素人でも簡単にベランダの「シート防水」が可能です。
今後、耐久性等も確認してレポートしていきたいと思います。
1年くらい経過をみて、問題なければ残りの10畳ほどのベランダも同様の施工をしてみたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。