「3Dプリンター」は、趣味の工作の他、DIYや副業にまで使える便利アイテムです。
いままでに3Dプリンターを使って作ってみた「ちょと変わった使い道」「変わりダネアイテム」をご紹介します。
「高額で売れたもの」「問題作」「評価の高いもの」「カラクリのあるもの」「ヒット作」など、私がいままで制作したものの中で特徴のあるものを集めてみました。
また、3Dプリンターで制作したアイテムは、メルカリなどのフリマサイトで販売することも可能です。
メルカリなどのフリマサイトでも一番売れたものや、売るためのコツも紹介します。
アイテムの3Dデータもダウンロードできますので、ぜひ3Dプリンターで印刷してみてください。
3Dプリンターで作って「いちばん高額で売れた」ものは?
高く売れるのもはやはり「見栄えのするもの」だと思います。
あと、個人ではなく店舗で使ってもらえるアイテムだと少々高い値段設定でも買ってもらえます。
『エッフェル塔1/1000スケール』
一番高い値段で買っていただいた(売れた)たアイテムは、「エッフェル塔」です。
実際のエッフェル塔は300m。
1万分の1スケール(高さ30cm)で作りました。
フリー素材や写真資料を参考にしながらできるだけシンプル(細部の作り込みなし)な構造で巨大化しました。
半透明のホワイトのPLA素材(植物由来の樹脂材料)で作ると、非常に質感高い作品になりました!
結果1万円近い値段で購入していただきました。
ただし、手間や送料を考えれば利益は全くありません。
メルカリで利益を出すには、ガイド本などに一度目を通しておくことをおすすめします(利益への近道です)
店舗で飾っていただけるとのことでした。
大変だったことは?
それは「梱包」です。
大きいし、壊れやすいので、段ボールなどで工夫しながら梱包しお送りしました。
メルカリで利益を出すには、ガイド本などに一度目を通しておくことをおすすめします(利益への近道です)
3Dプリンターで作った「いちばん大きな」ものは?
3Dプリンターで「クルマ」や「家」を作ったという話もありますが、個人用のプリンターで大きなものを作るのは大変です。
分割してプリントしてから、後で組み合わせて作っていくことになります。
逆に言えば、その手間を惜しまなければ、どんなに大きなものでも作れるということです。
『実物大トルソー(マネキン)』
ある企業に「イベント用Tシャツサンプル」を提案する時に作った「トルソー」(マネキン)です。
PLA(植物由来の樹脂材料)を使えば、ある程度軽くて見栄え良くできると安易に考えましたがが・・・・
- 3Dプリント時間3日間!(プリンター2台でプリントしてこの時間!)
- 材料使用料は2リール(2Kg)
という「超大作」になりました。
結果、そして提案は受け入れられましたのでOKです!
またトルソー自体も気に入っていただいたので、そのままプレゼントしました。
結果大成功だったのですが、プリントアウトするのは本当に大変でした。
最近のプリンターなら10倍近いプリントスピードなので随分楽にできるはずです。
3Dプリンターで作った「いちばんカラクリのある」ものは?
3Dプリンターでは、簡単な機械的仕組み(カラクリ)も作ることができます。
きちんと設計すれば、どんな複雑な仕組みもできると思います。
3Dプリンターはアイデアを形にできる最高のツールです!
『爪楊枝鳥(つまようじどり)』
おばあちゃんのリクエストで作った「爪楊枝鳥」(つまようじどり)
昔、観光地のお土産屋さんでよく見かけたものです。
飛騨高山など林業や木工細工が盛んな地方で売られています。
鳥の部分を押すと、下の引き出しスライドして「つまようじ」が出てきます。
さらに鳥の部分を押すと、くちばしで「つまようじ」をつかんでくれるというカラクリです。
カラクリ部分もほぼすべて3Dプリンター(材料:PLA)で作りました。
鳥が元の位置に戻るためのバネは材料のPLAの弾性力を利用した板バネにしています。
「懐かしい」と見た人(特に年配の方)は喜んでくれました。
白色(半透明)の材料で作ったのですが、おばあちゃんが可愛く色を塗ってくれました!
3Dプリンターで作ってみて「いちばん評価の高かった」ものは?
かゆいところに手が届くような製品は評価が高いです。
3Dプリンターは、究極の「多品種少量生産」なので、個人個人の悩みを解決する商品をつくることが可能です。
悩みを解決してくれる「唯一の特徴をもつユニークな商品」なら評価は非常に高いです。
『仏飯製造機』
親戚にウケがよかったのがこの「仏飯型」
仏飯をカンタン・キレイに整えられるアイテムです。
これもおばあちゃんのリクエストです。
二つの型を合わせて、ごはんを入れて、仏飯器の上で型を外せば出来上がり。
皆さん満足されているのですが、不満な点をあげるとすると「キレイにできすぎる」ということでした!?
おそらく食品サンプルのように見えてしまい、本当のご飯のように見えないということだと思います・・・。
メルカリ・ラクマなどのフリマサイトでも売れました。
一部の人のニーズ(悩み解決)にマッチしており、一般に売っていない商品だったのが良かったと思います。
逆に「ダイソー」で売っているような商品はあまり売れません。
例えばクッキー型などは100円ショップで扱うようになってから売れなくなりました。
個人的には、オリジナリティのあるもの(ダイソーに無いもの)をメルカリなどに出品しておけば、絶対に誰かが見つけて買ってくれると思っています。
3Dプリンターで作って「一番多く売れた」「利益のでた」ものは?
3Dプリンターで「お小遣い程度なら十分稼げる」と思います。
一般に出回っていない便利な商品なら「ヒット商品」にもなりえます。
いまはメルカリやラクマなどの「フリマサイト」(販売チャンネル)が使えるので、初心者の方でも十分に販売するチャンスはあると思います。
また、メルカリやラクマは期間限定ポイントなどが付与されることがあり、300~500円くらいの値段設定にすると買ってもらいやすいです(ポイントが消えるくらいなら買っておこうという意識)
初心者でも「ラッキーヒット」する可能性がありますので、興味のある方は挑戦してみてください。
『サッカーボールスタンド』
フリマサイトで一番売れたのは「サッカーボールスタンド」です。
敢えて薄型にして、ボールを主役にしています(スタンドが目立つものが多すぎます)
ボールが転がらないので、棚の上などにもキレイにディスプレイできます。
購入された方からは「かわいい!」と言ってもらえます。
自分の中ではヒット作。
3Dプリンターで作ってよかったな!と思うアイテムのひとつです。
ちなみに「テニスボールスタンド」や「ベースボールスタンド」なども作りました(こちらはボチボチです)
時間ができたら「ラクビーボールスタンド」を作ってみようと思っています。
このような小さなアイテムならメルカリなどのフリマである程度簡単に利益を出すことができます。
メルカリで利益を出す一つのポイントが送料をいかに節約するか?ということです。
厚さ1cm、重さ25g以下で作れれば普通郵便で送れるんです(84円で済む)
このサッカーボールスタンドは薄型で作ったので普通郵便で送れるサイズになっています。
クッキーカッターや、ステンシルプレートなども薄型なので3Dプリンターで作れば、普通郵便で送れます。
ただし、「クッキーカッター」や、「ステンシルプレート」などは、いまではダイソーなどでも扱うようになったので売れなくなっているかも知れません。
たとえば?
仮に1個500円で売れれば、手数料が50円(10%)、送料は84円なので、材料費や梱包資材を差し引いても1個約300円程度の利益がでます。
さらに「セット販売」や、名前を入れるなどパーソナルな付加価値を向上させれば、送料節約や単価アップにもつながります。
このように初心者の方でも工夫さえすれば、少なくともお小遣いレベル・副業として十分に成立する可能性があると感じています。
3Dプリンターに興味をお持ちの方はぜひ挑戦してみてください!
3Dプリンターで儲けるコツ・儲からないポイント
3Dプリンターで儲けるこコツは?
「儲ける」ためのポイントは?
- 送料が安くできる制作物(普通郵便・セット販売)
- メルカリやラクマの期間限定ポイントを狙う(使わないと無くなるので購入するものを探している)
- 3Dプリンターしかできないオリジナリティ(出回っていないもの・適時性)
- 購入者限定のパーソナリティ(名入れ・リクエストに答えるなど)
3Dプリンターで儲からない理由
「儲からない」理由は?
- 大きな造形物や複雑な造形物で、材料費・製作工数が多くかかる場合。
- 郵便料金を意識していないので、送料で利益が削られる場合。
- オリジナリティが無く、ダイソーで普通に買えるもの。
- 儲からないと思って行動しない場合(案外買ってくれるので、一歩踏み出すこと!)
「行動して出品」しないと売れませんし、「送料を意識」しないと利益がでません。
おすすめなのは、サッカーボールスタンドのような「薄型のアイデア商品」です。
ぜひチャレンジしてみてください!
(参考)初心者向け3Dプリンター
初心者の方は以下のような基準で選ぶことをおすすめします。
- ボックス形状の安全性・安定性が高いもの
- 初心者でも使いやすいエントリーモデル
- はじめやすい5万円前後の価格のプリンター
例えば、初心者の方ならこんな3Dプリンターがおすすめです。
小型で使いやすい3Dプリンター
QIDI TECH X-Smart3 3D Printer
「QIDI TECH X-Smart3」は箱から取り出してすぐにプリントできる、初心者向けの小型3Dプリンターです。
プリントサイズは、約17.5☓18☓17cm。手のひらサイズの大きさまで作れるイメージです。
COREXYアーキテクチャ構造、Klipperファームウェア、ハイフローエクストルーダーなどの採用により、最大毎秒500mmという高速印刷が可能となっています。
ノズルの駆動には、TRINAMICのTMC2209超静音ステッピングモーターの採用し動作音も抑えられています。
また造形物をプリントする土台であるビルドプレートは、「両面フレキシブル磁気HFプレート」を採用。
造形過程の密着性が高い上に、完成した造形物の剥離もしやすいタイプです。
完成したらプレートごとはずして、プレートを少し曲げれば造形物が取り外せます。
さらに、ノズルとプレートの隙間を自動で調整する「オートレベリング」も搭載しているので、レベリングの手間もかかりません。
中国のメーカーですがサポートもしっかりしているので安心です(24時間以内にメールで返信)
USB・Wi-Fi接続が可能で、OSはWindows・Mac双方に対応しています。
メーカー名 | QIDI TECH |
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モデル名 | X-Smart3 3D Printer |
造形サイズ | 175×180×170mm |
使用可能フィラメント | PLA・ABS・ASA・TPU・PETG |
プリンターのサイズ | 幅37×奥36×高40cm |
重さ | 約10.5Kg |
ソフトウェア | QIDI slicer |
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別記事で初心者向け3Dプリンターを紹介していますので、よろしければチェックしてみてください。
(参考)メルカリで売るためのおすすめ参考書籍
初心者におすすめのガイド本的な参考書籍を紹介します。目を通しておくと上達の近道になるのでおすすめです。
(参考)おすすめ梱包資材
あまり紹介されていない、おすすめの「梱包資材」を紹介します。
軽量でコンパクトに梱包する時に重宝するアイテムです。
小さくて薄型の商品は、「プチプチ」でつつみ、「ヒートシーラー」で閉じるとキレイで軽量コンパクトにできます。
大きめの商品は、「ストレッチフィルム」をつかってダンボールに固定するとうまく梱包できます。
Amazonが配送時に行っているようにキレイに梱包できます。
3Dデータのダウンロード
ほとんどの3Dプリンターには、サンプルデータが同梱されており、初心者の方でもすぐにプリントして楽しむことができます。
またネット上で探せばフリーの3D素材はたくさん見つかります。
こちらのサイトで紹介した一部のデータもダウンロードして使えるようにしていますので、興味のある方はプリントしてみてください。
3Dデータは更新していますので、時々チェックしてみてください。
フリーにダウンロード・使用していただいてOKです(ただしアップロードしたり再配布するのはNG)
今回は「サッカーボールスタンド」です。
3Dデータは、こちらからダウンロードしてください(STLデータです)
3Dプリント製品を売るためのコツまとめ
- メルカリ・ラクマで3Dプリンターで作った製品は売ることができる(多数の実績あり)
- 「見栄え」のするものは高く売れる(デザイン・大きさ・素材の工夫が重要)
- 「悩み」を解決できたり、「ユニーク」(独自性)のあるものは売れる(ダイソーにないもの)
- 利益を出すなら送料を最大限意識すべき。
- 理想は、小さな封筒で送れるアイテム(厚さ1cm・重さ25g以下→送料84円)
- 初心者の方は、3Dプリント製品制作やメルカリのガイド本を読んでおくことをおすすめ。
3Dプリンターは最高に楽しいですし、工夫をすれば副業としても活用可能です。
5万円程度の予算があれば初心者でも扱いやすい高性能な3Dプリンターが手に入りますので、興味をもった方はぜひ挑戦してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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