【簡単】ベランダ防水シートをDIYしてみた【コツはシートの素材選び】

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ベランダ防水を自分でできないか?

今回は、ベランダの防水処理のDIYをご紹介したいと思います。

ベランダの2畳程度の部分に「防水シート」を貼って、その上に「遮熱防水塗料」を塗ってみたいと思います。

いままでベランダ防水は地元の工務店にお願いしていましたが、今回は自分でチャレンジしてみたいと思います。

ただし、近隣のホームセンターで探し回りましたがベランダに使える「防水シート」は全く売っていませんでした。

そこで今回はネットショップで購入した、日東の防水気密シート(全天シート)を使って、DIY施工してみたいと思います。

(参考)雨漏り工事の失敗談

7年ほど前、近所の工務店に頼んで10畳ぐらいのベランダの雨漏り修理・防水処理をお願いし約60万円ほど支払いました。

防水処理は表面上はバッチり出来ていたと思いますが、結局雨漏りは直っていませんでした。

大事なことは、雨漏りに強い専門業者に頼むことです。

近所の工務店などでもやってくれますが、結果ではなく作業した料金を請求されるだけです。

私が依頼先を間違えたということです。餅は餅屋に頼むべきでした。

最終的には、膨大な時間と労力をかけて、なんとか自力で雨漏り箇所を特定して対策しました。

PICマイコン・雨滴センサー・定点カメラを駆使して半年くらいかかって発見しました。

このような経緯もあり地元の工務店に頼む気もせず、また、今回施工する面積が小さいので自分でやろうと思った次第です。

DIYに自信の無い方や、施工場所が高所である場合、失敗するリスクを避けたい方などは、専門の業者(雨漏り修理・外装塗装に強い)に依頼することをおすすめします。

目次

今回やりたいDIYはベランダ防水

ベランダ防水をDIYでやってみる

今回やりたいことは?

今回のDIYの目的
  • 「防水シート」でベランダの「防水性能」をアップする。
  • さらに「防水塗料」を塗って「耐久性や見た目」を向上する。

施工方法は色々ありますが、今回はDIYでもできる防水施工方法で行いたいと思います。

DIYに最適なベランダ防水の施工方法は?

防水施工イメージ図

施工方法は色々ありますが、今回は?

素人でも扱いやすい「ゴム素材の防水シート」を貼って、さらにその上に「防水塗料」を塗っていくことにします。

その理由としては?

本来、ベランダの防水施工方法としては、

ベランダ防水施工方法
  • 「シート防水(塩ビ・ゴム)」
  • 「ウレタン防水」
  • 「アスファルト防水」
  • 「FRP防水」

など様々な防水施工方法があります。

ほとんどの施工方法は、その難易度が高いので「プロの業者」に依頼した方がいいと思います。

素人がDIYで出来るとしたら「シート防水」(ゴム)だと思います。

また「シート防水」も使用素材によって「2種類」の施工方法があります。

シート防水の種類
  • 「塩ビ」→施工が難しいが、強度が高い。
  • 「ゴム」→施工が簡単だが、強度が塩ビに劣る。

という特徴があります。

個人的には家のベランダをDIYで防水する程度なら?

施工が簡単で、耐久性と価格のバランスが良い!
「ゴムの防水シート」が最適解

だと思っています。

ただし、「ゴムの防水シート」の問題点としては、

ホームセンターなどに「防水シート」が売っていない・・

ことです(近隣では全く在庫がありませんでした)

ですが、今回ネットショップで活用出来そうな商品の取り扱いがありましたのでそちらでDIYしていきます。

今回使用したのは日東の防水気密シート(全天シート)

防水気密シート

今回購入したのは「日東の防水気密シート」(全天シート)です。

厚さは約1mm、幅は約1m、長さは14mのロールで販売されています(7畳程度)

14mはいらないような気がしますが、今後の張替えや修理に使ったり施工時の失敗などを考えれば、余裕をもっていた方が良いと思います。

重さは、約17Kgもあります。

材質は高機能な「EPDM系ゴムなので、「防水性・耐久性・耐候性」は十分だと思います。

ベランダ等で使用するには、防水性・耐久性・耐候性が重要で、EPDM・ブチル・シリコン・フッ素系など高性能なゴム素材でないと要求性能を果たせません(ゴム物性一覧表:華陽物産HP)

また、日東の防水気密シートは「針穴シーリング性」にも優れています。

針穴シーリング性とは、タッカー(大工さんの使うホッチキス)でバンバン打ち込んでも防水効果が維持される機能です。

試しに、押しピンを刺して実験してみましたが、空気が漏れませんでした(もちろん水も漏れません)

ただし、この製品は本来トップ(表面)として使用するものではないようです(真っ黒ですし、位置決めのラインも入っています)ので注意が必要です(見た目・強度)

また、仕様として「のり付き」「のり無し」の2タイプがあるので購入時に注意が必要です。

今回は「のり付き」をネットショップで購入しました。

「のり付き」は、接着剤が塗布されているので、台紙から剥がして貼り付けるだけの「ワンタッチ施工」です。

しかも、接着剤もブチルゴム系なので防水性能が高いです。

ゴムの匂い(シートと接着剤)は若干しますが、それほど気になりません。

私が購入して使用したのはこちらの全天シート(防水気密シート)の「のり付き」(粘着タイプ)です。

(参考)防水気密シート【のり付き】

接着剤が付いていない「のり無し」(非粘着タイプ)もあります(自分で接着剤やテープを用意する必要があります)

(参考)防水気密シート【のり無し】

「のり付き」「のり無し」は、見た目が似ている(ほぼ同じ)ので、注意して購入してください。

はさみで切って、ヘラでならしながら貼り付けるだけ

100円ショップなどでも買えます。

「日東の防水気密シート」は、ハサミで簡単に切ることができます。

ハサミで使いたい大きさに切ってから貼り付けていきます。

貼り付ける際の注意点は、シートの接着面同士をくっつかないようにすることです。

くっついた場合、剥がせなくなるくらいに強力に接着してしまいます。

なので、台紙から少しずつ剥がしながら徐々に貼り付けます。

また、その際、「ヘラ」や「ローラー」などで空気が入らないようにして貼り付けていきます。

もし大きな空気だまりができたら、注射器の針のようなもので空気を抜きます。

普通の針だと抜けません。シーリング効果が高いということです。

貼り付けたら、境目にコーキングとシーリング材を塗布

防水気密シートを貼り付ける

基本的には、「低い方」から貼り付けていきます。

シートの境目や角には、コーキング(変性シリコーンシーラント)をしておきます。

「コーキング剤」は「変性シリコーンシーラント」を選ぶ必要があります(耐久性・耐候性・塗装性)

角の形状に加工された防水シートもありますが、結局境目が増えるのでコーキングが必要です。

さらにその上に、「シーリング材」(シーラー)を塗布しました(防水・塗料の食いつき向上)

本来シーリング材は全面に塗布したほうがいいです(今回は実験的に境目だけ塗布しています)

また全天シートの壁面への立ち上がりの「貼り仕舞い」(貼り終わり・端っこ)などは「全天テープ」で仕上げるとよいです。

(参考)全天テープの商品詳細・価格

3次元形状で立体的に施工したい部分は、「塑性変形」する「ハイパーフラッシュ」というテープ(のり付き)を利用すると施工しやすいです(よく伸びて形に追従できます)

(参考)ハイパーフラッシュの商品詳細・価格

ベランダ向け塗料を塗って終了

遮熱塗料で仕上げ

あとは、耐久性と見た目アップのために、シーラーと防水塗料を塗ります。

シーラーとは下塗りの役目で、ゴムシートと防水塗料の密着性をアップするものです。

防水塗料はせっかくなので、今回はアサヒペンの「遮熱防水塗料」を使ってみました。(色はダークグリーン)

赤外線を反射する顔料と、断熱効果の中空ビースが入っていることで、遮熱効果を実現しているそうです。

また、少しザラザラな感触になるので、滑りにくマットな風合いのになるそうです。

2回塗りの商品ですが、とても塗りやすい塗料で、素人でも楽しく簡単に塗ることができます。

「シーラー」「防水塗料」の塗り方は?

まず、狭い部分を「刷毛かミニローラー」で塗り、その後広い面を「ローラー」で塗っていけばOKです。

「ローラーの延長棒」があれば、立ったままで作業できますし、塗った部分にも触れにくいのでおすすめです。

はじめての塗装あるあるですが、自分が逃げる場所も考えて塗ることも大事ですね(笑)

塗装道具は「ローラー」「はけ」「塗料を入れるバケット」などがセットになったものが売ってます。

セット商品は割安なのでおすすめです。

まず「シーラー」→「防水塗料1回目」→「防水塗料2回目」という風に塗っていきます。

もちろん乾いてから、次の塗装をはじめます。

2畳程度なら、1回の塗り作業は30分もあれば綺麗に仕上がります。

結果、防水効果の高いシートの上に、結構厚い塗装膜ができました。

思ったよりも非常に綺麗に仕上がりました!

塗装膜が厚いので安心感がありますし、ダークグリーンも落ち着いたマットな風合いで「いい感じ」です。

今回、使った「全天シート」「遮熱塗料」は、非常に使いやすく質の高い商品だと感じました。

気になる方はぜひチェックしてみてください!

高所の作業などリスクが高い場合は、迷わず専門業者に相談

今回、DIYでの「防水シート」「防水遮熱塗装」を紹介しました。

ですが、高所の作業となったり、自分の手に余ると感じた場合は迷わず専門業者に相談することをおすすめします。

専門業者とお付き合いがない場合は、「優良工務店紹介サイト」がおすすめです。

その中でも「上場会社が運営」していたり、「明朗会計な紹介サイト」(見積無料・追加料金無し)が安心です。

また、自然災害が原因で修理が必要な場合は、火災保険などが適用できる場合がありますので要チェックです。

その際、保険に関する知識・実績豊富な業者選定が重要となります。

特に注意したいのは、訪問販売や電話勧誘などに多い疑わしい業者です。

個人的には、絶対に家に入れず、速攻でやんわりと断り、一切話を聞かないことをおすすめします。

ゆえに、きちんとした条件により加盟店の選別がなされている信頼できる「紹介サイト」を通じた業者選定がおすすめになります。

ベランダ防水シートDIYまとめ

まとめ
  • 屋上やベランダの防水施工方法としては「シート防水(塩ビ・ゴム)」「ウレタン防水」「アスファルト防水」「FRP防水」がある。
  • 素人が施工するなら「シート防水」(ゴム)が、防水効果と施工のしやすさからおすすめ。
  • 「日東の防水気密シート」(全天シート)は、EPDM系ゴムが主原料で「防水性」「耐久性」「耐候性」が高い。
  • 2種類の仕様があり、「のり付き」(接着剤塗布済)ならワンタッチで施工できる。
  • ローラーやヘラがあると空気が入らずにうまく施工できる。
  • 角や境目には変性コーキングで防水力アップ。
  • さらに、シーリング材(シーラー)で防水と塗料の食いつきをアップしておく。
  • 耐久性と見た目向上のために、「防水塗料」を上塗りする。
  • 遮熱塗料」であれば、ベランダの温度上昇を和らげることができる。
  • 「遮熱塗料」「シーラー」は、ネットショップとホームセンターの価格をチェックしたほうがいい。
  • 高所などリスクが有る場合は、迷わず専門業者を使うことをおすすめします。

全天シートを活用すれば、素人でも簡単にベランダの「シート防水」が可能です。

今後、耐久性等も確認してレポートしていきたいと思います。

1年くらい経過をみて、問題なければ残りの10畳ほどのベランダも同様の施工をしてみたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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