【超簡単】お米にわくコクゾウムシの予防&取り除き方法【光で飛ばす!】

2022年7月27日

【超簡単】お米にわくコクゾウムシの予防&取り除き方法【光で飛ばす!】

夏の時期にお米にわくことがある「コクゾウムシ」

新米のはずだった米袋を開けてビックリすることもあります。

そのまま捨てることをおすすめする方もいるようですが、

私の田舎では、コクゾウムシを「飛ばす」(取り除く)ことで、きちんとお米をいただきます。

私も油断していると何年かに1回コクゾウムシの被害にあいます。

今回はその経験から、コクゾウムシが湧いてしまった時に行なっている透明なプラスチックケースを使ってコクゾウムシを簡単に取り除く方法をご紹介します。

コクゾウムシを予防する方法もありますので合わせて紹介します。

実際の写真で紹介しますので、虫が嫌いな方は閲覧しないようにしてください。

 

新米にもわく!?コクゾウムシとは?

コクゾウムシ

「コクゾウムシ」は、体長約2~3mmの甲虫です。

見た目は、良く言えば「カブトムシのミニチュア」みたいな感じです。

(参考画像)コクゾウムシ(アース製薬HP)

「米食い虫」と呼ばれることもありますが、米以外にもトウモロコシなどの穀物が被害にあうこともあり、日本だけでなく海外でも害虫として知られています。

「コクゾウムシ」以外では、「ノシメマダラメイガの幼虫」も「米食い虫」と呼ばれています(白い2mm程度の幼虫)

(参考画像)ノシメマダラメイガ(アース製薬HP)

「米食い虫」は、ほっておくとお米に穴を開けてしまう困った「害虫」です。

コクゾウムシは、温度・湿度の条件が揃うと、爆発的に「ワラワラ」といった感じで湧いて出てきます。

 

コクゾウムシ対策の基本は「予防」

個人的には、玄米の場合防虫剤は多めに入れるようにしている

コクゾウムシの「予防対策」としては、温度・湿度の管理が重要です。

特に、夏はコクゾウムシの発生しやすい環境(27度前後の温度、70%前後の高い湿度)になります。

なので、対策していないとコクゾウムシが大量に米びつや米袋に巣食うようになります。

基本的な対策としては、お米用の保冷庫・保管庫や、虫よけを有効活用して発生を予防していきます。

コクゾウムシの予防対策

  • 玄米の保管にはお米用の保冷庫を使うのがベスト(5~15度が理想)
  • もしくは、風通しのよいところに保管する(保管庫)
  • 米袋や米びつ保管庫には、虫よけを入れておく。

我が家の虫除けとしては、まず、玄米の保管は「保冷庫」を使っています。

玄米の状態だと特に虫の誘引性が高いそうなので、できれば「保冷庫」を使ったほうが良いです。

そして「お米のストッカー」には唐辛子の虫除け効果を利用した「虫よけ」を使っています。

ちなみに「虫除け」は、コクゾウムシが発生してしまった後に入れても効果は少ないです(実験してみましたが、あまり逃げていったりしないです。あくまで予防的効果のようです)

また「洗えるタイプのお米ストッカー」にしておくと、虫の卵なども洗い落とせるのでおすすめです。

さらに、食べる直前に「家庭用の精米機」で、「精米」「リフレッシュ精米」してからお米を炊くようにしています。

直前に精米すると、ごはんがきれいで美味しくなるのでおすすめです。

 

 

 

新米でもコクゾウムシがわくことがある

新米を購入した場合でも害虫が混入していることがあります

お米やさんから、玄米などを購入した時点でコクゾウムシの卵が混入していれば、

新米でもコクゾウムシがわくことがあります。

保冷庫などに入れておけば、成長しないのでコクゾウムシがわきにくいということになります。

ただし、はっきりいって、お米の生産・販売工程のどこでコクゾウムシが混入するかはわからないと思います。

例えば、流通しているお米は、専用の機械(色彩選別機等)で虫・虫食い米などを取り除いてはいるものの、完全に排除することはできません。

また農家から直接購入した場合など、コストのかかる色彩選別機にかけていない場合もあります。

なので、新米といえども油断せずに、コクゾウムシ発生予防対策を行なっておくべきだ個人的には考えます。

私も、今年ある農家さんから10袋ほど30Kgの新米(玄米)を購入したのですが、そのうちの1袋がコクゾウムシが混入していたらしく大変なことになっていました。

他の9袋は大丈夫でした。

今回は、その大変なことになっていた玄米で発生したコクゾウムシを取り除くところを紹介します。

 

コクゾウムシが発生したら?対策はある?

ピンセットで取り除いてもきりがありません

では、コクゾウムシが湧いて(発生して)しまったらどうしたらいいのでしょうか?

発生したら食べずに捨てるという人もいますが、

我が家では「コクゾウムシを飛ばす」(取り除く)ことで、捨てずに、きちんとご飯としていただきます。

基本的な手順は以下になります。

発生したコクゾウムシの対策

  1. コクゾウムシを取り除く(飛ばす)
  2. 精米する
  3. 食べる前のリフレッシュ精米
  4. 洗米する

もちろん、お米に穴が空いていたり、変色してしまったものは取り除いて食べません。

傷んだお米は、精米時に取り除かれますし、洗米時に浮いてきたりするので判断できます。

穴が開けられたお米は浮いてきます。

コクゾウムシ自体も浮きます。

また、家に小型の精米機があると食べる直前に精米(リフレッシュ精米)して米を磨くことができるので、さらに美味しくいただくことができます。

 

コクゾウムシを飛ばす(取り除く)方法

コクゾウムシは一匹一匹「ピンセット」などで取り除くのは効率的とは言えません(きりがないです)

実は、コクゾウムシを飛ばす(取り除く)方法は超簡単です。

「光」にさらすだけ

なんです。

昔ながらの方法です。昔はゴザの上に玄米を広げて行なっていました。

「即効性」があり、短時間で行えるのでお米も痛みません。

試しに箱に「コクゾウムシのわいた玄米」を入れて、「光」にさらしてみると?

隠れていたコクゾウムシが一斉に出てくる

すぐにコクゾウムシは反応します。

光を嫌がり、影を探しているのかダンボールから出ようとします(上に登ろうとします)

コメの中にいたものも、出てきます。

ただし、あまりに米を入れすぎると光が届かないので効果が薄くなります。

もう少し拡大してみると?

一目散に逃げ出すコクゾウムシ

一目散にダンボールから出ようとしているのがわかります。

登っていって、箱からでていきます。

これはただ窓際(縁)においただけです。それだけでこの効果です。

コクゾウムシは、光がよほど嫌いなようです。

ただし、ダンボールで行う場合は注意点があります。

それは深いダンボールだと、光が届きにくく、ダンボールの底や隅に隠れる場合があります。

かといって昔のように庭にゴザを弾いて薄く玄米を広げることは難しいと思います。

ゴザやシートを広げるスペースが無いし、鳥やその他の害虫が寄ってきそうです。

なので、私が行なっている方法は?

透明のプラスチックケースの活用

です。

収納ケースでもOKですし、ブックストッカーでもOKです。

とにかく透明のプラスチックケースが効果的。

実際のやり方は?

透明のプラスチックケースに5cmくらいづつ「コクゾウムシが湧いている玄米」を入れていきます。

ダンボール箱と違い透明なプラスチックケースは側面でも底面でも光を通すので、コクゾウムシの隠れる場所はありません

どんどんケースを登って、ケース外に移動していきます。

プラスチックのつるつるした表面でも難なく登っていきます。

また、驚くことにコクゾウムシは飛べるんです。

ただし「飛ぶこと」はあまり得意ではなく、基本的には「歩行」して逃げていきます(この辺もカブトムシっぽい)

逃げ出したコクゾウムシは庭ならそのまま逃してもOKです。

ベランダ等で行う場合は、粘着テープを活用したり、素手またはピンセットなどで捕獲し紙コップに水と油を一滴たらしたものを用意してその中に入れて退治します。

だいたい30~60分もすれば、ケースからほとんどいなくなります。

ほぼいなくなったことを確認したら、お米の乾燥を防ぎたいのでケースの蓋をしておきます。

重ねられるタイプのケースなら場所も取りません。

透明なケースなので、万が一取り除けていなかったコクゾウムシもすぐ見つけられます。

コクゾウムシを取り除けたことが確認できたら、一度精米をして、その後保冷庫・保管庫などに入れます。

お米は光で劣化して味が落ちていきますので、長期間光にさらすことは避けたほうがいいです。

また、絶対にしてはいけないことは、コクゾウムシがわいた米袋を再利用することです(隠れていたり、卵が付着している場合があります)

新しい米袋を使ったり、きちんと洗浄した米ストッカーを使うようにしてください。

 

もしそのまま食用にするのが嫌なら?

我が家ではコクゾウムシが一度わいたお米も、コクゾウムシを飛ばして食べます(田舎のお家はそうだと思います)

発生したコクゾウムシの対策

  1. コクゾウムシを取り除く(飛ばす)
  2. 精米する
  3. 食べる前のリフレッシュ精米
  4. 洗米する

この手順を踏むことで美味しく食べることができます。

ただし、「ご飯にして食べたくない」困っているという方は?

  • お味噌にしてもらう。
  • 家畜の飼料として引き取ってもらう

という方法もあります。

ご飯にするのが気になるならお味噌屋さんで加工してもらう。

お味噌でも気になるなら、お米買取センターや牧場などに引き取ってもらうという手もあります。

 

我が家のコクゾウムシ対策まとめ

こんな方におすすめ

  • 新米でも保冷庫へ。
  • 新米でも虫除けを入れておく。
  • コクゾウムシが湧いていた場合は、光にさらして飛ばす。
  • 透明のプラスチックケースが効果が高く使いやすい。
  • 精米や食べる前のリフレッシュ精米で、コメを磨く。
  • 洗米して虫に食われて浮いてくるお米などを洗い流す。
  • ご飯にしたくない場合は、お味噌に加工してもらう。
  • 食用にしたくない場合は、お米買取センターなどで引き取ってもらう。

新米でも油断するとコクゾウムシが湧いてきます。

できるなら、コクゾウムシを飛ばして食べていただきたいです。

そのための1つの方法をご紹介しました。

参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!