
格安のスマホプランにしてみたいけど、
- 「会社が多すぎて選びにくい」
- 「よく知らない会社が多い」
- 「サポートが不安」
という話を聞来ます。
ですが、ここに来て、「自社の回線をもつ4大キャリア」から「スマホ格安プラン」が出揃ったことで、キャリア品質の格安スマホプランを安心して選べるようになりました。
4大キャリア=ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル
ただし、実際には「選び方の基準」や「各社の特色」がわからず、どう選んだらいいのかわからず躊躇している方も多いようです。
今回は、携帯電話会社で料金企画に携わった経験も活かして、シンプルな基準でわかりやすく比較する方法を紹介したいと思います。
「ギガ使い切り時の速度制限」などの「落とし穴」もありますので、きちんと比較することをおすすめします。
この記事では、グラフなどを活用して比較しやすくしてみました。
よろしければ本記事を参考にして、「お得で安心な4大キャリアの格安スマホプラン」を検討してみてください。
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「スマホ格安プラン」が乱立!→選びにくい!
スマホ回線事業者や料金プランが乱立!
多くの方が感じていると思いますが・・・
スマホが使える回線を提供している企業・ブランド・料金プランは乱立している状態です。

事業者例(プラン名称含む)
ドコモ、ahamo、irumo、eximo、au、povo、ソフトバンク、LINEMO、楽天モバイル、b-mobile、ワイモバイル、UQモバイル、QTモバイル、mineo、OCNモバイルONE、IIJmio、イオンモバイル、トーンモバイル、H.I.S.モバイル、日本通信、BIGLOBEモバイル、エキサイトモバイル、nuroモバイル、y.uモバイル、LIBMO・・・
「よく知っている会社」もあれば、
「まったく知らない会社」「聞いたことがある程度の会社」もあると思います。
「まったく知らない会社」「聞いたことのある程度の会社」などの場合は、認知度・理解度・信頼感が無いわけですので、安心して選びにくいはずです。
とくに格安スマホをはじめて検討する方が、自分にぴったりの会社のスマホプランを選ぶのは至難の業だと感じます。
4大キャリアとMVNO
4大キャリアとは?

たくさんの携帯電話会社があるのですが、
実は「自社回線」を持っている「移動体通信事業者」(MNO)は「ドコモ」「au」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の4社だけです。

「MNO」:Mobile Netwwork Operator
「移動体通信事業者」と呼ばれます。「携帯大手4社・4大キャリア」などと呼ばれたりします。
この4社は、総務省から電波の割当を受け、自社で日本中に独自の「アンテナ」(基地局)を立て交換機を設置するなどして、携帯の「通信網」(エリア)を作り上げています。
アンテナを立てたり、ネットワークを構築するために「多額の投資」が必要です。
なぜ「格安スマホ」「格安シム」が乱立したのか?

それでは、4大キャリア以外の携帯電話会社(通信事業者)は、どうやってスマホ回線を提供しているかというと?
実は?
4大キャリアの回線の一部を借り受けて(レンタル)事業としてユーザーにサービスを提供しています。
「MVNO」:Mobile Virtual Network Operator
「仮想移動体通信事業者」と呼ばれています。
アンテナ(基地局)立てる必要もなく、回線をレンタルするので、比較的参入しやすくなっています。
このMVNO(仮想移動体通信事業者)が参入することによって、ユーザーにとって「メリット」「デメリット」が生まれました。
それは?
- 多くの事業者が参入することにより価格競争が起こってスマホ料金が下がった(格安プラン・格安シム)
- 「事業者」「料金プラン」が「乱立」して自分に合っているプランが選びにくくなった。
ですが、ここに来て、自社のユーザーを囲い込むために、4大キャリアも競争力のある料金プランを投入してきました。
いわゆる「スマホ格安プラン」です。
4大キャリアからも「格安スマホプラン」が出揃った!

総務省の「シンプルで使いやすい料金プラン」という提言から、大手キャリアは「格安スマホプラン」(格安ブランド)を設定しました。
そして、競合優位性を得るために大手キャリア各社とも「オンライン申し込みのプランを中心に非常にお得なプラン」を設定しています。
大手キャリアからしてみれば「新規顧客獲得」「顧客囲い込み」(流出防止)するための武器となるプランです。
大手4社すべてから「スマホ格安プラン」が出揃いましたので、安心してプラン変更や乗り換えができる環境が整ったと言えます。
4大キャリアが提供するので、回線も安定していますし、「知名度」や「信頼感」があるので安心して申し込めます。
なので、個人的には?
「スマホ初心者」の方だったり、「格安シム」「スマホ格安プラン」をはじめて使う方は、4大キャリアの「スマホ格安プラン」がおすすめできます。
4大キャリアの「格安スマホプラン」とは?
4大キャリアの格安スマホプランの特徴

大手キャリアの「格安スマホプラン」とはどんなプランなのでしょうか?
大手キャリアの「格安スマホプラン」の「メリット」を俯瞰的に見てみると?
大手キャリアのサービスなので、安心して使えますし、料金も大幅に安くなります。
ただし、「デメリット」もあります。
実はデメリットは少ない→工夫されている
実は、デメリットであるオンラインでの購入やサポートに関しては、「影響は少なく」「大きな障害にはならない」と個人的には思います。
なぜなら、各社のオンラインショップは、わかりやすく・だれでも迷わずに購入やサポートが受けられるように工夫されているからです。
「ahamo」は、オンラインショップのユーザビリティ(使いやすさ)で「グッドデザイン賞」を受賞しています。
オンラインが苦手な方は、店舗でも購入・サポートが受けられる「irumo」「eximo」「楽天モバイル」を利用するのも一手です。
キャリアメールに関しても、月額300円程度のこの機会に、Gmail、Yahoo!メールなどの無料の「フリーメール」をスマホに設定してみるのもおすすめです。
大手のフリーメールの場合は、無料で、スマホの設定も簡単です。

「フリーメール」を使っていれば、今後スマホのプランを他社の会社のものに乗り換えた時でも、そのアドレスのまま使えるのでスマホプランが変えやすくなります。
各ブランドで大きな違いがある
このようにとにかく軒並み安くなった感のある「大手キャリアのスマホ格安プラン」ですが、
実は、各ブランドによって、得意なポイントや、苦手なポイントがあります。
必要なギガ容量の選び方によって料金に大きな違いが出ますし、エリアや通信速度などの使い勝手も大きく異ります。
なので、自分に合っているのか、きちんとした基準を持って選ぶ必要があります。
自分にピッタリなスマホプランの選び方
3大ポイントは「料金・通信品質・ギガ」
2021年の総務省の携帯電話の意識調査によると、乗り換え理由の半数以上が「料金関連」(約52%)です。
次が「エリア・通信速度関連」(約10%)といった理由です。
ようするに、
「安く使えて通信品質の高いスマホ」
を皆さん望んでいるようです。
さらに、音楽や動画を楽しむにはギガ(データ容量)が必要です。
なので、
「料金」・「通信品質」(エリア・速度)・「ギガ容量」
が自分にピッタリのスマホを選ぶ3大ポイントになります。
例えば?
- 郊外などによく出かける方なら「エリア」が重要ですし、
- 動画をみる人は「ギガ容量」「回線速度」が大事です。
- よく話す人なら、通話し放題が使えるものがいいと思います。
ギガの注意点→速度制限の落とし穴

YouTube動画をみる方などは、「回線速度」も重要です。
通常時は大手キャリアならば10Mbps〜100Mbpsくらいの速度があり、高品質な動画まで快適に視聴できます。
ですが、契約しているプランのギガを超えると「速度制限」が行われます。
回線速度と出来ること(速度制限時)
128kbpsなどスマホとしてほぼ使えない速度に制限されるプランもあります。
なので、ギガ容量を超過した時の「速度制限の速度」も重要なチェック項目です。
速度制限されても1,000kbps(1Mbps)程度の速度ならば、YouTubeなどの動画も中画質程度で視聴可能です。
回線速度と出来ることは以下のとおりです。
回線速度と出来ること(速度制限時)
- 1,000kbps:YouTubeの中画質視聴・音楽配信・SNS・LINE通話・Web閲覧が可能。
- 300kbps:YouTubeの低画質視聴・音楽配信・SNS・LINE通話・Web閲覧がなんとか可能。
- 128kbps:YouTubeなどは視聴でき無い。SMS・LINEのテキストメッセージ程度は可。
「データのおかわり」「追加トッピング」(データ容量追加購入)をしていては、「格安スマホ」にした意味がなくなってしまうので注意が必要です。
4大キャリア格安スマホプラン比較
それでは、各社のプランの仕様や、調査結果などに個人的な考察を踏まえて比較していきたいと思います。
通信品質(エリア・通信速度)

結論から言うと、通信品質であるエリアカバー率や、5G対応状況、通信速度などは大きな差はありません。
エリアカバー率は各社ほぼ100%ですし、通信速度も各社50Mbps〜100Mbpsという高速通信ができています。
通信速度は「みんなの回線速度」の通信速度レポートより(2023年8月)
ただし、前項で説明した通り、ギガ使い切り時のデータ制限速度は大きな違いがあるので、チェックしておくことをおすすめします。
いきなり128kbpsになると、動画はもちろん、Webページもうまく見れないので、個人的には「故障かな?」と思ってしまったこともあります(ちゃんと制限速度になる前にメールで通知が来ます)
料金・ギガ容量

ギガ容量は、0.5GB〜無制限まで幅広いプランがあります。
通話料金は各社同じです。
かけ放題は、有料のプランと、「5分間無料のプラン」や、「通話し放題のプラン」があります。
「光回線とセット」などの「セット割引」を行っているプランもありますが、比較が難しくなるので掲載していません。
表だと感覚的につかみにくいので、わかりやすくするために、各プランを縦軸料金、横軸ギガ容量のグラフにマッピングしてみます。
すると、こんな感じになります。

各社のプランが近くにある「点」は、料金を競い合っているポイントです。
言い換えれば、競争の結果、「お得になっているプラン」ということもできます。
WEB・SNSなどが中心の3GBプラン
WEB閲覧やSNSでの利用なら、3GBで収まる場合も多いので、ギガをそんなに使わない人におすすめです。
「楽天モバイル」「LINEMO」「povo」などが、3GBで1000円前後のプランを用意しています。
「LINEMO」は、「LINE」アプリが使い放題ですですので、LINEを中心に使っている方には特におすすめできます。
一方、「irumo」「povo」では0.5GBなどでも利用できますが、通信速度が制限されていますので、ほとんどギガを使わず通常の通話機能でスマホを使う方向けです。
音楽や動画を楽しむ20GBプラン
音楽配信サービス、YouTubeやビデオオンデマンドなどで動画を見たい方は、20GB程度のギガ数がおすすめです。
「楽天モバイル」「povo」「LINEMO」「ahamo」など、20GBで2000円〜3000円程度のプランを用意しています。
ギガを気にせず楽しむ〜無制限プラン
ギガをヘビーに使ったり、ギガ容量を気にしたくない人は、100GB〜無制限のプランがおすすめです。
「ahamo」が100GB、「楽天モバイル」「eximo」が無制限のプランを用意しています。
「povo」は自分で120GBトッピングなどをすれば、1ヶ月ならほぼ無制限に使えるイメージだと思います。
自動割引されるプランもある
「楽天モバイル」と「eximo」は、使わなければ安くなる「段階性のプラン」「ワンプラン」になっています。
例えば、「楽天モバイル」なら、映画などを見まくって20GB〜無制限に使った場合は、月額3278円ですが、3GB以内に収まった場合は、1,078円に収まります。
ユーザー本位のプランだと思います。
自分のギガの使用料がわからない人や、バラついている人などには超おすすめです。
一方、povoはギガが無くなったら追加する方式なので、細かく自分でプランを調整できる方向けのプランと言えます。
通話料金

通話料金
通話料金は22円/30秒と各社一律になっています。
ただし、「通話かけ放題」は下記のように大きな違いがあります。
かけ放題がお得なプランは?
「通話料は各社同じ」ですが、「通話し放題」「かけ放題」は特徴があります。
「ahamo」なら5分間かけ放題が無料で使えます。
「楽天モバイル」なら専用アプリを使えば、追加料金なしで「通話し放題」になります。
また「LINEMO」も、「LINE」アプリのデータ通信量が無料なので、LINEでの通話に限定すれば「通話し放題」と言えます。
ズバリおすすめのプランは?
100GB以上の大容量のギガプランなら?

ギガを全く気にせず使いたいなら「楽天モバイル」がおすすめです。
使い放題でも、3,280円なので、1GBあたりの料金が最安となる超おすすめプランです。
また、ドコモ回線でありながら100GBが約5000円で使える「ahamo」も超おすすめです。
「ahamo」はギガ使い切り時のデータ制限速度も最大1,000kbps(1Mbps)なので、使い切ったとしてもYouTubeの中画質なら見続けられます。
一番使いやすい20GBのプランなら?

「楽天モバイル」「LINEMO」「ahamo」がおすすめです。
1GBあたりで一番安いのは「楽天モバイル」で月額2,178円です。
続いて「LINEMO」の20GBプランもおすすめです。
「LINEMO」の20GBプランは、「LINEアプリ」使い放題ですし、ギガ使い切り時のデータ制限速度も最大1,000kbps(1Mbps)なので、使い切ったとしてもYouTubeの中画質程度なら観ることができます。
「LINEMO」の3GBプランは、ギガ使い切り時は最大300kbpsにまで制限されます。
「ahamo」はドコモネットワークを使いながら20GBで2,970円におさえられているので、特にドコモユーザーからの乗り換えにおすすめです。
さらに「ahamo」は、5分間の通話し放題がついているのも大きなメリットです。
小容量3GB程度・通話が中心の使い方なら?

「irumo」「楽天モバイル」「LINEMO」がおすすめです。
「irumo」は、0.5GBなら550円ですので、5分間のかけ放題(880円)か、無制限のかけ放題(1,980円)をつければ超お得に電話が可能です。
ただし「irumo」の0.5GBプランはその容量、および1GBあたりの料金の観点から、ギガ目的の利用ははおすすめできません。
また「楽天モバイル」ならギガを3GB以上使わなければ1,078円で、専用アプリを使えば、通話もし放題という圧倒的なお得を実現しています。
LINE通話がメインなら「LINEMO」の3GBプランなら、「LINEアプリ」のデータ通信量が無料になるので、990円でライン通話し放題です。
上手な購入方法→キャンペーンの活用
各社ともキャンペーンやセット割引など行っている場合がありますので、公式サイト内の「プラン詳細・キャンペーン紹介ページ」を確認しておくことをおすすめします。
ほぼ同じプラン内容で迷っているなら、キャンペーン条件の良い方を選ぶのもありだと思います。
キャンペーン詳細内容や実施時期は必ず公式ホームページで確認してください。
携帯電話 ブランド |
格安 プラン |
キャンペーン (過去実施も含む→公式HPで要確認) |
楽天モバイル | 最強プラン |
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「povo」はAmazonにて新規契約者用のエントリーコードを販売しています(3GB・20GB付きプラン)
普段からAmazonをお使いの方ならポイントを使って、お得に購入することもできます。
(参考)povoエントリーコード
4大キャリア格安スマホプラン比較表

4大キャリア格安プランの選び方まとめ
総務省の「シンプルで使いやすい料金プラン」という提言からはじまったスマホ格安プラン。
正直、ここまで安くなるとは思いませんでした。
ただし、速度制限など落とし穴もあるので注意しながら検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。