我が家では「焼ミョウバン」を利用して「消臭スプレー」と「消臭パウダー」を作って家族みんなで使っています。
実は、
とても手軽な方法で、
- 「ファブリーズ」
- 「グランズレメディ」
っぽい消臭アイテムが作れるんです!
個人的には、効果は5割くらいの感覚です。ですがコストは約30~60倍ほど違います!!
驚くほど安く作れますし、「ミョウバン水」は「体につける」ことも可能なので、使い方によってはファブリーズやグランズレメディ以上に以上に使えます。
もちろんアレルギーなどには注意が必要。やわらかい部分で試してから使います。
- 「スポーツを頑張っているお子さんのニオイなどにお困りの方」
- 「消臭スプレー・消臭パウダーにかかるコストに悩んでいる方」
- 「焼ミョウバンを活用した自作消臭剤の作り方に興味がある方」
にむけてご紹介してみたいと思います。
ミョウバンとは?
そもそもミョウバンとは何でしょうか?
ミョウバンとは?
「ミョウバン」(明礬)とは、「硫酸アルミニウムカリウム」(alum)化合物のことです。
漢字の語源は、ガラスのような明るい結晶をつくる、礬素(アルミニウム)ということで「明礬」となっているようです。
また、「ミョウバン水」とはミョウバンを水に溶かした水溶液のことです。
ミョウバンの効果は?何に使われている?
ミョウバンには消臭・制汗作用があるので、多くの消臭アイテムの原料として使われています。
なぜ消臭できるのかというと?
- ミョウバン水溶液は弱酸性なので、アンモニア臭を低減。
- ミョウバン水溶液に含まれる微量の金属イオンによって雑菌の繁殖を防ぐ。
- ミョウバン水溶液の「収れん作用」によって肌を引き締める(制汗作用)
食品添加物としても使われており、「ナスのお漬物の変色予防」、「栗・芋などの煮崩れ防止」、「ウニなどの型崩れ防止」など様々な用途で利用されています。
その他、「生け花を長持ち」させたり、学校などで「結晶をつくる実験」などにも使われています。
(参考)ミョウバンの使用が禁止されているものは?
「お味噌に使用するのは禁止」です(変色しなくなるのでお味噌の状態がわからなくなる)
また「菓子、生菓子又はパンにあたっては、その1Kgにつき0.1g以下」などアルミニウムの摂取量として厚生労働省で基準が定められています。
使用基準は、ミョウバンのパッケージに記載されていますのでよく確認してみてください。
焼ミョウバンと生ミョウバンの違い
「焼ミョウバン」は、「生ミョウバン」を加熱・脱水したものです(それだけの違いです)
なので、焼ミョウバンは、「無水明礬、乾燥ミョウバン」などとも呼ばれます。
焼ミョウバンの方が、湿気の影響を受けにくいため、保存や取り扱いがしやすく、家庭では焼ミョウバンが主に使われます。
焼ミョウバンはお店で売ってない?どこで買える?
焼ミョウバンをあまり売っていない地域もある
最近は焼ミョウバンを取り扱うお店が少なくなっているようです。
昔はスーパーの調味料などの売り場か、ホームセンターの漬物容器などの近くでよく見かけました。
重曹の近くによくありました。
最近は我が家の近所のスーパーや、ホームセンターでは取り扱いが無くなりました。
10件ほどスーパーを探して店員さんに聞いてみたのですが、取り扱いしていたのは隣町の全国チェーンのスーパーでした。
しかも売り場が超わかりにくい場所でした。
リクエスト商品になっていたので「焼ミョウバンなんで無いの?」「焼ミョウバンを使いたい」と思っている人が多いということだと思います。
ダイソーなどの100円ショップでも探しましたが「ミョウバンで紫結晶をつくろう!」という実験用のものしか置いていませんでした。
(参考)ダイソー「チャレンジSCIENCE」シリーズ「ミョウバンで紫結晶をつくろう!」
このキットですごい結晶を作っている猛者もいます!
夏休みの自由研究にいいかも♪DAISOのチャレンジSCIENCEで作ったミョウバンの紫結晶! | まめねこの「おうちでできる知育術」
結論、
店舗で焼ミョウバンを手に入れるなら、全国チェーンのスーパー、大手薬局チェーンなどを探すのがおすすめです。
置いてない場合はネットで購入すればOKです。
(参考)なぜ置いてない店が増えたのか?
ナスの漬物などをつくる人が減ったということもあるでしょうし、
売上の少ないものに棚を使うのも非効率です。
また、焼ミョウバンで消臭剤を作るようになると、同じくスーパーで扱う消臭スプレーなどが売れなくなるということも懸念しているのかも知れませんね。
いわゆるカニバリゼーション(共食い)で、高利益の商品の売上が下がってしまうのを防いでいる?
ネットショップではパウダー状の焼ミョウバンも買える
地域性や季節性もありますが、私のように近くのお店で焼ミョウバンが売っていない場合もあります。
その場合は、大手ネットショップでも購入できます。
たくさん入って安いものもあるのでネットで購入したほうがさらにお安く消臭アイテムが作れます。
さらに、後ほど紹介するグランズレメディのような「消臭パウダー」を作る時には、「パウダー状の焼ミョウバン」を使いたいのですが、それはネットショップでしか見つけられませんでした。
なので「グランズレメディ」もどきを作りたい方は、はじめからネットショップで購入したほうがいいかもしれません。
「ミョウバン消臭スプレー」の作り方
それでは一番手軽な500mlのペットボトルを使った場合のミョウバン水の作り方をご紹介します。
空きペットボトルに焼ミョウバンを入れる
500mlの空きペットボトルに焼ミョウバンを15g入れます。
焼ミョウバンは「粒状タイプ」のものでも、「パウダータイプ」のものでも大丈夫です。
漏斗(紙を丸めてもOK)と使うと上手にペットボトルにいれることができます。
漏斗は出口が1cmくらいあると、焼ミョウバンが詰まりにくくスムーズに入ります。
水を入れてよく振ってよく混ぜる。
約500mlの水をいれます(水道水でOK)
そしてキャップをしてからよく振ります。
すぐには溶けません。気温によりますが、だいたい1日~3日ほどかかります。
気づいた時に振って混ぜてあげると早く溶けます。
また今回(写真)は粒状の焼ミョウバンを使いましたが、パウダー状の焼ミョウバンの方が早く溶けます。
透明になったらミョウバン水原液のできあがり。
だいたい1~3日置いて、焼ミョウバンが溶け透明になったらミョウバン水原液のできあがりです!
10倍に薄めて使うので、この500mlのペットボトルのミョウバン水原液で5L分のミョウバン水が作れます。
間違えて使用しないように必ず「ミョウバン水原液」などとマジックなどで記載してください。
また、ミョウバンは食品添加物ですが、誤って大量摂取すると問題がありますので、お子さんの手の届かないところに保管してください。
ミョウバン水原液を10倍に薄めてスプレーボトルに入れて完成!
ミョウバン水原液を10倍に薄めることで、ミョウバン水スプレーを作ります。
10倍ということは「1対9の比率」になります。
なので、消臭スプレーの空き容器に入れることを想定して、300mlのミョウバン水を作りたい場合は、30mlの原液に270mlの水道水をいれればOKです。
ミョウバン水300ml=原液30ml+水道水270ml
500mlのペットボトルにミョウバン水を作りたい場合は?
ミョウバン水500ml=原液50ml+水道水450ml
あとはスプレーボトルなどに入れて使えばOKです。
超微粒子で連続ミストができるタイプのスプレーボトルがおすすめです。
ミニタイプのスプレーボトルなら携帯できます(100円ショップにあります)
脇の下や、足裏に塗ると消臭・殺菌・制汗効果も得られます。
肌の弱い方や初めて使う方は、二の腕など肌の柔らかい場所に少量塗って試してから使ってください(パッチテスト)
個人的には消臭剤としてはファブリーズの5割り程度の消臭力かなと感じています。
ですが、消臭スプレー1本分(300ml)程度のコストは、なんと約5円ほどになりますので費用対効果は非常に高いです。
焼ミョウバン15g約65円で、5000mlのミョウバン水が作れます。なので消臭スプレー1本分(300ml)あたりの焼ミョウバンの費用は、約5円程度になります。
「ミョウバン消臭パウダー」の作り方
次にグランズレメディっぽい焼ミョウバンを使った「消臭パウダー」を作ります。
最初からパウダー状の焼ミョウバンがあればそのまま使えます。
粒状の焼ミョウバンしかない場合は、スプーンなどでつぶしてパウダー化します。
粒状のままだと靴の中に入れた時にジャリジャリします。
ベビーパウダーと、焼ミョウバンと最適な比率で混ぜることで、まるでグランズレメディのような、サラサラでなめらかな、使いやすい消臭パウダーができあがります。
ベビーパウダーに含まれているさらさら成分「タルク」でも大丈夫です。
香辛料の空き瓶や100円ショップにあるミニボトル・スリムボトルに入れておくと、使いたい時にさっと振りかけられ便利です。
個人的には以下の比率で使っています。
「焼ミョウバン:ベビーパウダー」の比率 | 配合による効果の違い |
---|---|
5:1 | 消臭効果を重視 |
4:1 | ベストバランス |
3:1 | サラサラ感を重視 |
グランズレメディっぽい感じに仕上がります。
ただし、配合はあまり神経質にならず、だいだい焼ミョウバンとベビーパウダーが「4:1」に近くなるように目分量で入れてるようにしています。
お好みの配合でミニボトルに投入します。
漏斗や二つ折りの紙を使うと上手に投入できます。
あとはシャカシャカ振ってよく混ぜれば完成です。
ミニボトルにあまりに詰め込みすぎると、振っても混ざらないので注意です。
シューズのインソールのかかとあたりに適量振りかけます。
つま先をトントンすれば、インソール全体にひろがります。
白い粉が残っていても、数分歩いていれば無くなります。
数日毎に使っていれば、靴のニオイはしなくなります(個人差あり)
個人的にはグランズレメディの5割程度の消臭力かなと思います。
一方コストは、グラメンズレメディと同容量の50gで約60~70円程度です。
超お得な消臭パウダーなので気兼ねなく使うことができます。
まとめ
今回簡単な「消臭スプレー」「消臭パウダー」の作り方をお伝えしました。
スポーツをしている子ども達には消臭アイテムが大量に必要になります(笑)
使いやすいのか我が家の子どもたちは、進んで「消臭スプレー」「消臭パウダー」を使ってくれます。
部活帰りでもほとんどニオイがしなくなりました!
手軽に作れて、費用も抑えられる「消臭スプレー」「消臭パウダー」はスポーツをされているお子さんをお持ちの家庭の超お助けアイテムになるのではないでしょうか?
とっても簡単につくれますので、ぜひ試してみてください!
ただし、ファブリーズやグランズレメディに比べると5割の効果・持続時間だと感じます。
ファブリーズやグランズレメディはその他の有効成分が含まれているのだから当然です。
効果・持続時間にこだわりたい方やこの記事を読んで面倒くさいと思った方は本家「ファブリーズ」「グランズレメディ」をお試しください。
グランズレメディは偽物があるので要注意です。シール付きの正規品を購入してください。
この記事がお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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